JRの格安切符「青春18きっぷ」が値上げ! その歴史とルールを改めて確認

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JR東日本(東京都渋谷区、東証1部上場)は、日本の学校の長期休みに合わせて発売している定番企画商品『青春18きっぷ』の価格を改定すると発表しました。

消費税率の引き上げ(5%→8%)に伴う転嫁の上乗せが理由で、今年春までの11,500円から350円引き上げられて、1枚5回分で11,850円となります。

公共企業体日本国有鉄道時代の1983年(昭和58年) に初めて発売されたときは、5回分で8,000円(1回あたり1,600円)でした。

翌1984年(昭和59年)は10,000円(1回あたり2,000円)、それから2年後の1986年(昭和61年)に11,000円(1回あたり2,200円)と改定され、以来、この数字が基準となっていきます。

1989年(平成元年)の消費税導入と1997年(平成9年)の税率改定の時には、10円単位を切り捨てて転嫁しましたが、今回は初めて、50円単位での変更となりました。

従来価格(11,500円)に3%を足すと、11500*1.03=11,845となり、5円の端数を切り上げて、11,850円という訳です。

有効範囲は従来と変更なし。JR6社全路線の普通・快速列車、旧国鉄宮島連絡船の流れを汲むJR西日本宮島フェリー(広島県廿日市市)、それに東日本大震災後の仮復旧として運行されている気仙沼・大船渡線BRT(バス高速輸送システム)に1回分で1日乗り放題。

他のJR線と孤立している大湊線(青森県むつ市・横浜町・野辺地町)への乗り継ぎの利便を図るため、青い森鉄道(青森市)の一部区間を途中下車なしなら乗車できる制度も継続されます。

Manuscript: Traveler’s Supportasia
Post: GoTrip