美しすぎる景観を持つ、名門グラスゴー大学に行ってみよう!

英国の構成国の1つで、グレートブリテン島北部に位置するスコットランド。中世前期に成立し、1707年まで独立した王国であり、とても長い歴史を持っています。

このスコットランドの首都であるエジンバラは、ロンドンに次ぐ英国の有名な観光地。でも実は、人口規模から見るとスコットランド最大都市であるグラスゴーも大変魅力あふれる場所です。

その理由は、長い時間をかけて醸成された歴史的な側面と、産業革命を経て発展した都市文化の側面を持ち合わせており、町中に沢山の見どころ・楽しみどころがあるためです。

例えば、宗教改革の中でも生き延びた数少ない中世の教会建築の1つであるグラスゴー大聖堂。産業革命時に建築されたルネッサンス様式の豪華な市庁舎。グラスゴーが生んだ偉大な建築家マッキントッシュの建築物の数々。沢山のヨーロッパ芸術所蔵品を持つケルビングローブ美術館・博物館。そして最新のお洒落なレストランやパブ、など。

このような盛り沢山なグラスゴーの観光地の中で意外な「必須ポイント」が、今回ご紹介する「グラスゴー大学」です。

グラスゴーは元々キリスト教司教区として始まったとされており、10-11世紀に掛けてこの司教区の重要性が高まっていきました。

こうした流れを受け、時のローマ教皇の教皇勅書や、スコットランド王ジェームズ2世の提案を元に、司教の許可を得て、1451年にグラスゴー大学が設立されました。現在の英国全体の中で4番目に古く、2014年のQS世界大学ランキングでは世界55位につける超名門大学です。

この長い歴史の中で、沢山の著名人がこの大学で学んでいます。例えば、経済学者であり哲学者であったアダム・スミス。ニューコメン蒸気機関を発明したジェームズ・ワット。物理学者のウィリアム・トムソン。さらにこれまでに7名のノーベル賞受賞者を輩出してきています。

また日本から留学をし、のちに著名人となっていった方々も。その中には、昨年秋から放映中のNHK連続テレビ小説のマッサンのモデル、竹鶴政孝氏も含まれています。

こうした業績もさることながら、校内の風格ある重厚な建築物の数々も一目置かれています。

設立当時は、大学はグラスゴー大聖堂の中に置かれていましたが、1870年にギルモアヒルという丘の上に移転しました。

グラスゴー中心街の西にあるこの丘には、当時設計・建築された美しいゴシック式の校舎が、現在も神々しくそびえたっています。ゴシック式の建築物としては、ウェストミンスター宮殿に次ぎ、英国で2番目に大きいものと言われています。

また建物単体を見るのみならず、少し離れた場所から、周りを取り囲む緑の木々とグラスゴー大学の校舎や、校舎隣りにある美術館の建物のコントラストを楽しむのもお勧めです。

さらに校舎に加え、スコットランドの著名な建築家であるチャールズ・マッキントッシュ自身が設計した自宅「マッキントッシュ・ハウス」が、キャンパス内に移転し、公開されています。

その他、キャンパス敷地内の中庭や美しい回廊なども、ぜひ合わせて見ておきたいポイントです。

観光で大学見学?と少し意外な感じがするかもしれませんが、スコットランド旅行の際には、マッサンも学んだ名門グラスゴー大学のキャンパスにも足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?

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