【自転車好きなら当たり前】自転車大国オランダで、ヨーロッパの風を感じる旅を楽しもう!

オランダを訪れた人々が、様々な場所で目にするものの1つ、それは自転車です。都会でも田舎でも、様々なオランダの風景の中に、自転車が織り込まれています。

実は、オランダ語には「自転車文化(Fietscultuur)」という単語も存在するほどで、老いも若きも、家庭のご婦人から総理大臣まで、あらゆる人たちが日常で自転車を乗りこなします。自転車はオランダ国民の必需品の1つといっても過言ではないかもしれません。

こうした裏付けとして、いくつかの面白い説やデータもあります。

それが、「都市部には人口の3倍の自転車が存在する」とか、「オランダ人1人当たり平均3台自転車を保有する」とか、「オランダ人は平均週に75分は自転車に乗る」、などのデータです。

まず、日本と同様、通学や通勤で自宅から最寄りのバスや鉄道駅に向かうためなどによく使われます。このため大きな駅などには、大量の自転車を収容できる自転車置き場があります。

人によっては、この乗ってきた自転車をバスや電車に持ち込み、今度は学校や会社の最寄り駅から目的地まで乗っていく人たちもいます。自転車持ち込み車両には、自転車マークがついています。

また、学校や会社の最寄の駅の駐輪場にもう1台別の自分専用の自転車をとめておき、使用している人たちも多くいます。

その他、近所へのお買い物、子供の送迎などにも使われます。

こうした用途には、沢山の荷物を入れられる大きなバックがついていたり、自転車の前や後部に子供をのせるための台車がついているなど、日本ではあまり見かけないユニークな形の自転車もあります。

また自転車による事故を防ぐため、至るところに自転車専用道路(Fietspad)が設けられています。

近年、自転車専用道路の建設が進んでいると言われるロンドンやニューヨーク市などは、建設前にオランダの自転車専用道路を視察したとも言われています。

こうした日常の移動手段である以外に、自転車はオランダ人にとっての「リクリエーション」の1つにもなっています。

現在、自転車専用道路はオランダ全国に張り巡らされ、その総距離はおおよそ35,000km!にも及ぶとも言われています。

そのため川や海沿い、堤防の上、牧草地帯や森の中などを思う存分、自転車で駆け抜けることができます。

牛や羊が放牧されている牧草地、綺麗な花が一面咲き誇る花農園地帯、水辺の様子など、日々刻々と変わる、素晴らしい自然の風景を楽しむことができます。

本やインターネットの自転車専用道路マップには、お薦めのルート情報も掲載されています。

また、自転車専用道路ルートには番号が振られており、自転車専用道路の途中途中で、地図や標識が立っています。そのため、あまり迷うことなくサイクリングをすることができるのです。

春や夏の天気の良い日には、多くの人たちがサイクリングを楽しむため、自転車道沿いや近くにはカフェが出ています。身体を適度に動かした後に、美味しいコーヒーや紅茶とアップルパイを楽しむのも、自転車文化が息づくオランダならでは体験です。

また、多くの場所で自転車のレンタルが可能で、観光案内所(VVV)でも自転車のレンタルや、オススメの自転車ルートを教えてくれます。

そのため、地元の人でなくても、気軽に自転車を楽しむことができます。

ぜひ季節の良い時期に、自転車でオランダを巡ってみてはいかがでしょうか?

普段感じる事ができないヨーロッパの風と匂いを、お気に入りの自転車で楽しんでみるのも、また別な旅の楽しみ方かもしれません。

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