【世界の絶景】インドネシアの山奥に眠る3色に輝く火口湖

インドネシア東部、東ヌサ・トゥンガラ諸島にあるフローレス島中部にあるクリムトゥ山(Gunung Kelimutu、標高1640m)は3つの火口湖を持ち、そしてその火口湖すべてが異なる色をしていることで知られています。

そして3色の異なった火口湖が同時に存在しているその神秘さから、現地の人々は古来よりこの地を聖なる場所と考えてきました。

クリムトゥ山のあるクリムトゥ国立公園はモニ(Moni)の町近くにあり、フローレス島中部の代表的な都市エンデ(Ende)などから日帰りで訪れることができます。

国立公園内に入ると今回の目的である3つの火口湖の配置が航空写真で掲示されています。写真を見て分かる通り2つの火口湖がすぐ近くにあり、3つ目の火口湖は少し離れた位置にあります。

現地では人々の死んだ魂がクリムトゥ山に集まると信じられています。そして亡くなった魂はクリムトゥ山で永遠に生き続けるのです。クリムトゥ山にやってきた死後の魂は、死んだときの年齢や生前の特徴などをもとに3つの湖のうちどの湖に入ることになるか決められます。

3つの湖の名前と特徴は次の通り。

  • Tiwu Ata Polo:罪人の霊の行く湖、赤い湖
  • Tiwu Nuwa Muri Koo Fai:若い男女の霊の行く湖、緑の湖
  • Tiwu Ata Mbupu:老人の霊の行く湖、青い湖

湖にはそれぞれ色の名前が付けられていますが、この色は時代や天候、火山活動の活発さなどで日々刻々と変化しています。そのため現地で呼ばれている湖の名前と実際に見える色が異なることがよくあります。

火口湖に向かって山道を登っていきます。熱帯に位置しているだけあって草木が生い茂っていますが公園自体は綺麗に整備されており、駐車場からもそう遠くはありません。

最初の火口湖の近くは岩肌が露出してゴツゴツしています。

遠くには第3の火口湖に通じる道が見えます。

先ほどの岩肌の淵から第1の火口湖と第2の火口湖が見えます。

手前の火口湖が「罪人の霊の行く湖」。現地では赤い湖と呼ばれていますが現在は黒く見えます。

奥の火口湖が現地では緑の湖とも呼ばれる「若い男女の霊の行く湖」。現在はターコイズブルー。わずか数メートルの岩肌を隔ててまったく違う光景が広がっていることに神秘さを感じる人も多いことでしょう。

第3の火口湖は少し離れたところにあります。整備された山道を登っていくと…

山頂には石碑が。

山頂からは第3の火口湖を見下ろすことができます。

第3の火口湖は青い湖こと「老人の霊の行く湖」。濃いエメラルドグリーン色をしています。

クリムトゥ山の火口湖は死者の魂と共に、今この時も刻一刻とその色を変え続けています。

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