奇岩に築かれた壮大なお寺、マレーシア・イポー郊外の洞窟寺院「ペラ・トン」がすごい

ペラ州の州都であり、マレーシア第3の都市、イポー。マレーシアきっての「美食の街」として名高いだけでなく、ノスタルジックな街並みとストリートアートの融合で人気上昇中。マレーシアで訪れたい、いま注目の旅先です。

イポーを訪ねる楽しみは、歴史的建造物が建ち並ぶイポー市内だけにとどまりません。イポーの郊外には石灰岩の大地が広がっており、不思議な形をした岩山が林立する奇景が楽しめます。こうした土地には、雨水や地下水で石灰岩が浸食されてできた洞窟が多く、イポー周辺も例外ではありません。

イポーの郊外には石灰岩でできた洞窟が多数点在しており、その一部は自然の造形を生かした中国寺院として、人々の信仰の対象となっています。

イポー周辺に数ある洞窟寺院のなかでも最大級の規模を誇るのが、イポーからおよそ6キロ離れたところに位置する「ペラ・トン」。1926年に建設された中国寺院で、洞窟内には40体もの仏像が鎮座しています。

ペラ・トンへは、イポーの近郊バス・ステーションからバスで行くことも可能ですが、ペラ・トン周辺には決まったバス停がなく、帰りのバスをつかまえるのに苦労することが多いので、タクシーの利用が確実です。

ペラ・トンの前に降り立つと、石灰岩の岩山が眼前にそびえ立ちます。これは、想像以上の大きさと迫力。

階段をのぼると中国風の赤い門が口を開けて待っています。ここが洞窟への入口です。

洞窟内に入ると広いホールに鎮座しているのが、高さ12.8メートルの仏陀の座像。大らかな雰囲気とくっきりとした顔つきが印象的です。

仏陀の手前、左右には四天王が控え、周囲の岩壁には龍や天女などの壁画が描かれ、神秘的な雰囲気を醸し出しています。

さらに奥に進んで行くと、千手観音像や釈迦三尊像など、自然のお堂に安置された黄金色に輝く仏像の数々に出会います。

ほの暗い洞窟内に静かにたたずむ仏像や色鮮やかな壁画の数々・・・自然の造形が生んだ複雑な空間が、普通の寺院にはない力強さや幻想的な雰囲気を生んでいます。

釈迦三尊像の前には階段があり、そこをのぼると崖の上に出ることができます。ただし、階段はかなり滑りやすく、濡れていることもあるので、歩きやすく滑りにくい靴で出かけましょう。

階段から眺める、間近に迫る岩々は迫力満点。さまざまな姿形をした岩肌はまるで生き物のようで、いまにも動き出しそうな気がしてきます。

階段の上から見る洞窟寺院の眺めもまた、神秘的。

階段をのぼり切ると、周辺の風景や、文字が描かれた巨大な岩などを目にすることができます。この寺院が、自然のなかに、そして自然とともにあることが実感できるはず。

自然の芸術と一体になった仏教世界が展開するペラ・トン。ここは、自然と人間の信仰心が創り出す特別なエネルギーに触れられる場所なのです。

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