【世界遺産】ローマのシンボルコロッセオ、剣闘士が命をかけて戦いを繰り広げた場所

世界遺産の宝庫とも言われているイタリア。登録されている世界遺産の数は51か所と、世界一の件数を誇っています。

そんな世界遺産の1つが、ローマにあるコロッセオ。世界史の授業でもおなじみの、あの円形競技場です。

コロッセオは80年に完成した建物で、周囲が527メートル、高さは48メートルあります。下から見上げるとその巨大さが際立ちますが、この巨大な建物を建設するのにかかった歳月はたったの5年。約2000年前の人々が5年でこんなに立派な建造物を作り上げたとは驚きです。

コロッセオはローマ市民の娯楽のための施設として建設されましたが、その裏には娯楽を提供してローマ市民からの人気を得ようとする皇帝の思惑がありました。つまり皇帝はローマ市民からの支持を得る事で、自らの権力を強固なものにしようと目論んでいたのです。

約5万人を収容できるこの競技場では、剣闘士同士や剣闘士と猛獣の命を掛けた戦いが日々行われてきました。完成式典として開催されたイベントは100日間も続き、そのあいだに数多くの剣闘士と猛獣が戦いで命を落としたのです。

剣闘士として戦っていたのは奴隷や捕虜となった人々や犯罪者。その他にも自ら志願して剣闘士になった人もいました。

どちらかの命が尽きるまで戦い続けるという過酷な状況と、それを見て熱狂するローマ市民。市民のための娯楽とはいえ、そのような事がここで行われていたのかと考えると、おもわず身震いをしてしまいます。

戦いで使用された猛獣は、地下の檻に入れられていました。現在のコロッセオでは床の部分が失われており、地下の構造を観察する事ができます。この場所には他にも複雑な昇降装置や人力で上下するエレベーターがありました。

コロッセオでは他にも、競技場内に水を張って模擬海戦が行われていました。それらが行われていたのは、複雑な地下設備が作られる前のことです。されには外国から輸入されたアザラシやカバを水中に放ち、神話の世界が再現されることもありました。

2階部分からの見晴らしは大変良く、競技場全体が見渡せます。正面の十字架が建っている場所は皇帝の席で、ここには直射日光が当たらないよう設計されていました。

数多くの剣闘士が命を落としたコロッセオ。現在は死刑に対する反対イベントの会場として度々使用されています。かつては娯楽として剣闘士を戦わせていた場所が、今では命の尊さを象徴する場所になっているのです。

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名前 コロッセオ
住所 Piazza del Colosseo, 1, 00184 Roma
電話 +39 06 3996 7700
営業時間 8:30~ 閉館時間は季節によって異なります
HP: http://www.coopculture.it/en/colosseo-e-shop.cfm