まるでRPGの世界!世界遺産ポーランドの古都クラクフの城壁とバルバカンを探検しよう

「ポーランドの京都」と称される、古都クラクフ。11世紀の中頃から、およそ550年間にわたってポーランド王国の首都として繁栄しました。

歴史的な建造物が並ぶ情緒ある街並みは、「クラクフ歴史地区」として世界遺産に登録されています。

クラクフ観光の中心となるのが、かつて城壁に囲まれていた旧市街。中世の時代、クラクフの街は外敵の侵入を防ぐために高さ10メートル、幅2.5メートルの城壁に囲まれていました。

13世紀に建設が始まった城壁は、39の塔と8つの門をもち、その周囲を深さ8メートル、幅22メートルの堀が囲む大がかりなもの。さらに、15世紀には「バルバカン」と呼ばれる円形の砦も建設されました。現在と違って、中世のクラクフは城塞都市だったのです。

19世紀初め、城壁の大部分が取り壊され、現在は旧市街の北のゲートにあたるフロリアンスカ門と、その周辺の壁、3つの塔、そしてバルバカンだけが残されました。今でも、この周辺を歩けば城塞都市だった中世のクラクフの面影が見え隠れします。

フロリアンスカ門周辺の城壁とバルバカンは共通チケットで見学可能。中世の時代から残る遺産に触れて、クラクフの歴史を体感してみましょう。

1300年に建設されたフロリアンスカ門の塔には、ポーランドの辛抱である白鷲が飾られています。ポーランド国王や各国の要人たちが、この門をくぐり、市内へと入っていきました。

城壁の上にのぼると、地上とはまったく違う風景が目に飛び込んできます。

フロリアンスカ門から続くフロリアンスカ通りは、旧市街への中心、中央広場へと続くメインストリート。

観光シーズンともなると、通りは朝から晩まで多くの人々でにぎわいますが、城壁の上はほとんど人がおらず、ひっそりとしています。

地上から目と鼻の先でありながら、城壁の上は隔絶された世界のよう。タイムマシンに乗って、中世から現代にやってきたかのような、奇妙な感覚にとらわれます。

フロリアンスカ門には小さな礼拝堂も。

外から見るとこのような空間があるとは思いもしませんでしたが、よく見ると塔の外から十字のシンボルが見えます。視点が変わると新たな発見があるものですね。

城壁の上を歩いていると、魔法の国のような古くて小さなドアが!まるでゲームや漫画の世界です。

城壁の見学を終えたら、次はバルバカンへ。

馬蹄形の砦、バルバカンは大変珍しく、ヨーロッパでも3ヵ所しか残っていないという貴重な歴史的建造物です。しかも、クラクフのバルバカンは現存するもののなかでは最大。

7つの塔と、4列に並んだ130もの射撃用の小穴をもち、フロリアンスカ門を防衛し、市内への外敵の侵入を防いでいました。

内部に足を踏み入れると、円形闘技場のような広い空間が姿を現します。重厚なれんが造りの壮大なバルバカンは、間近で見ると圧倒的な迫力。

円形のスペースをぐるりと囲む壁面には通路があり、さまざまな角度から、バルバカンと周囲の風景を楽しむことができます。

クラクフに来たら、RPGの主人公になった気分で、中世の城塞都市へのタイムスリップを楽しんでみましょう。地上とはまた違った街の魅力が見えてくるはずです。

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