ドイツ・フランクフルトのシルン美術館に併設されている「シルン・カフェ」で味わうアートな空間

ベルリン、ハンブルク、ミュンヘン、ケルンに次ぐ第5の都市、ドイツ・フランクフルト。

人口数的には第5の都市ですが、フランクフルトは国際金融の中心都市であり、工業や産業の中心都市でもあります。そのためフランクフルトには欧州中央銀行、ドイツ連邦銀行、ドイツ銀行など、世界に名だたる金融機関の本部がおかれ、数えきれないほどの金融機関が存在しています。

そんなフランクフルトですが、旅行者にとっても魅力たっぷりの街です。特にフランクフルトにある建築物は旅行者を楽しませてくれます。

例えば、レーマー広場に建つアルテ・ニコライ教会パウルス教会、そして、ポストモダン建築が並ぶザールガッセ文豪ゲーテの生家など、国際金融の中心都市フランクフルトはかつての歴史的な建物も、国際金融の中心都市としての巨大なビル群も両方を兼ね備えたハイブリッドな都市として成長を続けています。

それらの新旧入り交じった建物を地上200メートルの場所から味わえるマインタワー聖バルトロメウス大聖堂などは、まさにフランクフルトの絶景を楽しめる場所といえるでしょう。

そんなフランクフルト観光に欠かせないのが、観光の合間に味わうグルメ。

フランクフルト観光のハイライト「レーマー広場」には観光の合間に味わえる最高のお店があります。

お店の場所は、多くの観光客で賑わうこの広場の脇を少し入った場所にある、シルン美術館。

1986年に開設されたこの美術館では、現代美術の展示のほか定期的な朗読会や子供向けのイベントが行われ、まさに子供から大人まで幅広い年代が楽しめる場所となっています。

そんなシルン美術館に併設されているのが、今回ご紹介するシルン・カフェです。美術館入り口の芸術的なホールに面しており、訪れる人々の波を眺めながら食事を楽しめる場所です。

カフェの内部は天井が高く、とても開放的。吊り下げられた傘や宙に浮いているように見える帽子など、インテリアは美術館らしくアートな要素を感じさせます。

訪れている人たちも、小さな子供を連れた家族連れやお年寄りの夫婦など様々。美術鑑賞を終えて休憩がてら利用する人もいれば、カウンターでコーヒーを飲みながらスタッフと話に花を咲かせる常連らしき人もいます。

カフェには開店時間の10時から12時まで頂ける朝食メニュー、12時からのランチメニューのほか、スナックメニューも揃っています。

朝食メニューはクロワッサンやパンケーキ、エッグベネディクトと言ったラインナップ。昼食ではそれぞれ肉、魚料理があるほか、その日のスープ、サラダ、ヴェジタリアンメニューと、カフェでありながら食事のバリエーションも豊富です。

オススメはエッグベネディクト。

この料理、一般的なエッグベネディクトはひと味違った、とても興味深いかつ美味しい料理です。

シルン・カフェのエッグベネディクトでは、マフィンではなくピタパンが使われています。ピタパンの上にベーコン、ほうれん草、ポーチドエッグが乗せられ、その上からオランデーソースがかけられています。

ポーチドエッグのほうれん草が卵とも他の素材ともよく合い、互いの良さを引き立たせています。ちなみに使われている卵は有機栽培のもの。そのためか、黄身の味も濃厚でとても存在感があります。

そしてカリカリのベーコンも良いアクセントになっている、まさに計算し尽された芸術作品のようなエッグベネディクトなのです。

アートな空間でアートな食事が楽しめるシルン・カフェ。甘いものが好きな方には、マフィンやケーキ類も揃っています。美術鑑賞の後に、またフランクフルト観光の合間に、このちょっと変わった空間で一休みしてみてはいかがでしょうか?

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名前 シルン・カフェ
営業時間 10:00~19:00(火、金~日)、10:00~22:00(水、木)
休業日 月
住所 Römerberg, 60311 Frankfurt
電話 +4969 986 699 69
HP http://badias.de/#schirn_cafe