アユタヤの地で遺跡めぐり!日本とタイの友好関係の歴史に想いを馳せて

2017年は日本とタイの修好130周年を迎える節目の年。日本とタイとの友好関係はアユタヤ王朝の時代から今日に至るまで、長年にわたり続いています。

そんな日本とタイとの友好関係の歴史に触れることのできる、アユタヤの地で遺跡めぐりをしながら、日本人との深い関わりや歴史について垣間見ることが出来ます。

アユタヤは、世界遺産の街としても知られ、バンコクから北へ約80kmほど離れた地に位置します。

1350年に地方豪族ラーマティボディにより建都され、ビルマ軍の攻撃で滅亡するまで417年間35代の王により繁栄を続けた歴史があります。


・ワット・チャイ・ワタナラーム(Wat Chai Wattanaram)

1630年、第24代王・プラサートトーンが亡くなった母を偲んでチャオプラヤー川の西側に建造。


カンボジアとの戦争に勝利したことを記念して建てられたとも言われている仏塔はクメール様式で、アンコール・ワットにも似ています。

・ワット・チャイ・ワタナラーム(Wat Chai Wattanaram)
住所:Tambon Baanpom, Amphur Pra Nakorn Sri Ayutthaya, Ayutthaya
営業時間:8:00〜18:00 ライトアップ時間:19:00〜21:00
定休日:無休
拝観料:50バーツ

・ワット・ヤイ・チャイ・モンコン(Wat Yai Chai Mongkon)


1357年にアユタヤを建都した初代王によって建てられた寺院で、高さ72メートルの仏塔や、漆喰で作られた真っ白な涅槃仏が見られます。


涅槃仏の足の裏にコインを貼って願い事をすると、願いが叶うと言われている人気スポットでもあります。

・ワット・ヤイ・チャイ・モンコン(Wat Yai Chai Mongkon)
住所:Khlong Suan Phlu Phra Nakhon Si Ayutthaya Amphoe Phra Nakhon Si Ayutthaya
営業時間:8:00-17:00
定休日:無休
入場料: 20バーツ

・日本人町跡(Japanese Settlement)


アユタヤには14世紀から18世紀にかけて最盛期には2000~3000人を超える日本人が住んでいたアユタヤ日本人町がありました。

日本人の多くは、アユタヤの傭兵としてビルマ軍との戦いにも参戦し、町長であった山田長政は22代ソンタム王から官位を授けられたほどの活躍を見せました。

日本の鎖国で18世紀初めにはこの街も消滅しましたが、旧日本人町跡地には石碑や日タイ修交120周年記念館が設立され、今も日本とタイの交流を辿ることができます。



館内には当時のアユタヤの町の復元図や刀や扇、徳川時代に日本が送った親書などが展示されています。


敷地内には日本庭園と東屋もあり、チャオプラヤー河との風景も楽しむことが出来ます。

・日本人町跡(Japanese Settlement)
住所:Kamang, Phra Nakhon Si Ayutthaya, 13000
入場料: 50バーツ
営業時間:8:00-17:00
定休日:無休

・ワット・マハタート(Wat Phra Mahathat)


13世紀に建てられた最重要寺院のひとつで、かつては塔の頂上が黄金に輝いていた寺院もビルマ軍により破壊され、今は一部の仏塔と基礎が残るのみとなっています。


この寺院で有名なのが、木の根の間に埋め込まれた仏像の頭です。戦争の際に切り取られ、長い年月の間に放置された仏像の頭部が木の根に取り込まれ、このような姿になっています。

年月が経つにつれて木に持ち上げられ、頭部の位置が徐々に上がってきているんだそうです。

こちらの仏頭の写真撮影するときには注意したい点があり、仏様の頭より高い位置からは撮影してはダメなので、座って目線の低い位置から撮影するようにしましょう。


それにしても何故こんなに頭のない仏像が多いのか?それは、当時仏像の頭部には金箔が貼られていたとか、金が隠されていたということで、ビルマ軍が頭部のみ持ち去ってしまったそうです。

そのため、今ではほとんどの仏像が頭のない状態で放置されているのですが、1956年の修復の際、塔の跡から数々の黄金仏や宝飾品などが発見されました。

これらは現在チャオ・サン・プラヤー国立博物館に展示されているので、合わせて訪れたいスポットです。

・ワット・マハタート(Wat Phra Mahathat)

住所:Tha Wasukri Phra Nakhon Si Ayutthaya
営業時間:8:00〜18:00 ライトアップ時間:19:00〜21:00
定休日:無休

この他にも、アユタヤにはたくさんの遺跡があります。日本とも親交の深いタイ・アユタヤの地へ訪れてみてはいかがでしょうか。

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