牡鹿半島の自然の中で過ごす自分だけの浜時間。宮城県石巻桃浦字蛤浜「cafe はまぐり堂」

宮城県石巻市の牡鹿半島に位置する蛤浜(はまぐりはま)。

蛤浜は、石巻駅から路線バスで約40分乗車した先にあるとても小さな浜です。貝の形のように入江になってることから「はまぐり」浜という名前がついたのだとか。

わずか10世帯にも満たない小さな集落には、もともと9世帯が住んでいたのですが、東日本大震災、台風を経て今は3世帯のみ。

しかし小さな蛤浜は、高台の居住地を造成するだけの戸数が集まらず、残った建物の場所以外も災害危険区域に指定され、これ以上家を増やすことができないのだそう。

そんな蛤浜にある「cafe はまぐり堂」は、蛤浜再生プロジェクトの一環として2013年5月にオープン。決して交通の便の良い場所ではありませんが、今では週末には100名を超える訪問客があり、人気のカフェとなっています。

・石巻駅から路線バスで行く牡鹿半島の古民家カフェ

「cafe はまぐり堂」に行くには、JR石巻駅から宮城交通バス・鮎川行きに乗車し、約40分先にあるバス停「蛤浜」で下車をします。

バス停を降りたら、お店へと続く長い200段の階段を下って行きます。どこまでも続く階段に初めて訪問された方は驚くかもしれません。

階段を下がっていく途中には、石巻湾の海を一望することができます。天気が良い日は、広大な自然の先に見えるキラキラと輝く海を見ると、牡鹿半島にいるという実感が湧いてくることでしょう。

・築100年の家を改装した古民家カフェ「cafe はまぐり堂」

階段を下りきった先にある古民家が「cafe はまぐり堂」。レトロ感溢れるこの建物は、築100年の家を改装してカフェにしたのだとか。

海と山に囲まれた小さな漁村にあるカフェの裏は山があり、小川が流れています。今でも当たり前のように鹿が出るような広大な自然の中にお店があります。

玄関を入ったら、まるで親戚の家に遊びにきたような懐かしい雰囲気のレイアウト。客席は畳敷きの座敷とフローリングがあり、それぞれちゃぶ台や、木のテーブルで食事やカフェタイムを楽しむことができます。

縁側に面した席は、数少ないことからとても人気。庭の木々を眺めながら自宅にいるような気分でゆっくり食事を楽しむことができます。

・こだわりあるコーヒーと自家製のスイーツが人気

カフェでは、ご飯とお惣菜、お味噌汁がセットになった「はまぐりセット」や、牡鹿半島産の絹紅葉というブランド鹿を使用した「鹿カレー」を食べることができます。食事も人気があるのですが、こだわりあるコーヒーと自家製のスイーツも人気です。

コーヒーは、「本日のコーヒー」として石巻:カフェトレ、登米:coffeeiPPO、多賀城:コトリコーヒーが日替わりで選ぶことができます。どの豆も自家焙煎珈琲屋から仕入れており、どの日に訪問しても極上のコーヒーをデザートと楽しむことができます。

・季節ごとに変わる自家製シフォンケーキ

デザートの種類は豊富。タルトやプリン、ジェラートなどがありますが、この日は「めぐばあばのふんわり栗のシフォンケーキ」を選択。めぐばあばのシフォンケーキは自家製で、季節毎に種類が変わります。コーヒーとの相性も抜群でオススメのスイーツです。

・海が見渡せるカウンター席

フローリング側の部屋にはカウンター席があり、大きな窓から海を一望することができます。カウンター席が空いていたらぜひ海を眺めながらお食事やコーヒーを楽しんでみてはいかがでしょうか。

お店の外には、ウッドデッキのテラスカウンター席が設けられており、天気や気候が良い日は自然の中でゆったりと過ごすことができるのでこちらもオススメです。

牡鹿半島では数少ない隠れ家的カフェは、自然の囲まれどこか懐かしいその雰囲気に訪れた方は魅了されるはず。

石巻に訪れた時は少し先の牡鹿半島まで足をのばして、自分だけの浜時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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お店 Cafe はまぐり堂
住所 宮城県石巻桃浦字蛤浜18
営業時間 10:30~17:00
定休日 火曜日 水曜日(臨時休業あり)
お店のHP https://www.hamaguridou.com/cafeはまぐり堂/



この記事のお店・スポットの情報

お店・スポット名 : Cafe はまぐり堂

住所 : 宮城県石巻桃浦字蛤浜18