「マイ・フェア・レディ」のロケ地、イギリス・ロンドンのコヴェント・ガーデンは歩くだけで楽しいショッピング天国

ロンドンでショッピングを楽しみたいなら絶対に見逃せないスポットが、オードリー・ヘップバーン主演の映画「マイ・フェア・レディ」のロケ地としても知られる「コヴェント・ガーデン」。

かつてここには、「コヴェント・ガーデン」という生鮮食品市場がありましたが、1860年代から周辺の交通渋滞が深刻になったため市場は移転。1980年にその跡地を利用して誕生したショッピングセンターが現在のコヴェント・ガーデンなのです。

ショッピングセンターとはいっても、近代的な大型ビルではなく、イギリスらしいクラシカルでおしゃれな雰囲気が漂う低層マーケット。

出会えるショップも個性的なものが多く、単なるショッピングセンターというよりも、ひとつの町のような独特の文化を造り上げています。

エリア内には有名なマーケットが2つあり、そのひとつが「アップル・マーケット」。

メインビルディングのアーチ下で開催されるマーケットで、ハンドクラフトやアンティークが出品されます。ここでしか出会えない「オンリーワン」の商品が多いだけでなく、出店者との距離が近いのも魅力。

そしてもうひとつが、別棟のロンドン交通博物館の横にある「ジュビリー・マーケット」。曜日ごとに扱うものが変わり、特に月曜日に開催されるアンティークマーケットが人気です。

朝にはプロも買い付けに来るというほどで、掘り出し物が安く手に入るかもしれませんよ。

個人が出品する手作り感あふれるマーケットに加え、コヴェント・ガーデンではお土産探しにぴったりな常設店舗も充実しています。

イギリス土産の調達におすすめのショップのひとつが、1886年に創業した老舗の紅茶専門店「Whittard of Chelsea」。

地上階からは一見とても小さな店舗に見えますが、実は地下にも売場が広がっていて、多彩なお茶がずらりと並ぶばかりかティールームまで併設されています。

試飲コーナーもあるので、実際に飲んでみて気に入ったお茶を買うことが可能。可愛らしいデザインが評判のマグカップなども販売しており、ついついまとめ買いしたくなること間違いなし。

紅茶好きなら「East India Company」も要チェック。

1600年にエリザベス女王1世がインドとの貿易に使用するために創設した、世界初の株式会社です。歴史の教科書にも登場した「東インド会社」の名前を憶えている人も多いことでしょう。クラシカルでエレガントなパッケージの上質なお茶やお菓子は、本物志向の人へのお土産に喜ばれます。

通信販売から人気店へと成長した良質なチョコレート専門店「Hotel Chocolat」もおすすめ。

イギリスのチョコレートは日本人には甘すぎるものも少なくありませんが、Hotel Chocolatは甘さ控えめで上品な味わいと日本人にも好評です。

ほかにも「PAUL SMITH」や「CHANEL」など、世界的に有名なファッションブランドから、コスメ、雑貨、食品など、多彩な顔ぶれのこだわりのショップが揃うコヴェント・ガーデンはまさに買い物天国。

それに加え、コヴェント・ガーデンはショッピングスポットとしてだけでなく「ストリートパフォーマーの聖地」としても有名です。

ここでパフォーマンスをすることができるのは、オーディションを勝ち抜いたパフォーマーのみ。体を張った大道芸から、クラシック音楽の演奏まで、質の高いさまざまなパフォーマンスを楽しむことができます。

メインビルディングのアーチ下や吹き抜け地下にあるカフェ・レストランでは、タイミングが良ければパフォーマーたちが奏でる音楽を聞きながら食事やお茶を楽しめることも。

ショッピングはもちろんのこと、食事やエンターテイメントまで楽しめるコヴェント・ガーデン。いつ訪れてもワクワクできるおもちゃ箱のような世界がここにあります。

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