【知られざる世界の常識】どんな飲み物もシュワシュワ!ジュースにもワインにも炭酸水を混ぜるドイツの知られざる習慣「ショーレ」とは?

ところ変われば常識も変わる。よく「日本と似ている」といわれるドイツですが、日本人から見れば一風変わった習慣があります。

それは、フルーツジュースやワインを炭酸水で割って飲むという習慣。炭酸水で割ったドリンクは、「ショーレ(Schorle)」と呼ばれます。

・ドイツ人はジュースが大好き

「ドイツといえばビール」のイメージが強いですが、ドイツ人はフルーツジュースが大好き。実はドイツの一人当たりフルーツジュース消費量は世界一を誇り、年間33リットルにも達します。(出典:ドイツ食品普及協会

ドイツのスーパーに行けば、日本でもおなじみのオレンジジュースやリンゴジュースはもちろん、パッションフルーツジュースやルバーブジュースなど、日本ではあまり見かけないフルーツジュースが勢揃い。レストランやカフェでもさまざまな種類のフルーツジュースを楽しむことができます。

・アプフェルショーレ(Apfelschorle)

ドイツではさまざまなフルーツジュースがショーレとして飲まれていますが、なかでも「ドイツの国民的飲料」ともいえるのがリンゴジュースを炭酸水で割った「アプフェルショーレ(Apfelschorle)」。

パーティーなど人が集まる場には必ずと言っていいほどアプフェルショーレが用意されていますし、レストランやカフェでもアプフェルショーレを置いていないところはまずありません。

ドイツでは、アルコールでもなく、水でもないものを飲む人は、高確率でアプフェルショーレを飲んでいます。

・スーパーにはたくさんのショーレが

ショーレは炭酸水で割った飲み物のことなので、好きなフルーツジュースに炭酸水を混ぜれば自分で簡単に作ることができるものです。

それでも、ドイツのスーパーに行くと、すでにフルーツジュースと炭酸水がブレンドされたショーレがたくさん売られています。

アプフェルショーレはもちろん、クランベリーやラズベリーなど各種ベリーのショーレや、チェリーのショーレ、ブドウのショーレ、パッションフルーツのショーレ、ミックスフルーツのショーレなど、そのバラエティは目を見張るほど。

・ワインにも炭酸水を混ぜる

日本人にとってさらに驚きなのは、ドイツ人はワインにも炭酸水を混ぜることです。炭酸水で割ったワインは「ワインショーレ(Weinschorle)」と呼ばれます。

基本的には白ワインで作られることが多く、すっきりとしたのどごしのため特に夏に人気の飲み方です。

日本のワイン好きには「邪道」と眉をひそめられそうな気もするワインショーレ。気になるお味はどうなのでしょうか・・・

筆者も「ワインに水!?」と思いつつ飲んでみたところ、最初は「やっぱり薄いなぁ」と思いましたが、慣れてくると「すっきりして案外おいしいかも」と思うようになりました。

それはジュースの場合もしかりで、フルーツジュースをそのまま飲むよりもショーレにしたほうが甘さが和らぎ、爽やかな飲み口になります。

冷たい緑茶や麦茶などがある日本と違って、ドイツでは水以外の冷たい飲み物といえば甘いものばかり。

そこで、よりすっきりとした軽い味わいを求めた結果「ショーレ」という文化が発達したのでしょう。金銭的にシビアなドイツ人には、フルーツジュースやワインをそのまま飲むよりも経済的なショーレは一石二鳥に映ったのかもしれませんね。

慣れてしまえば意外においしいショーレ。ドイツを訪れたら、ジュースやワインの炭酸割りに挑戦してみてはいかがでしょうか。

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