【知られざる世界の常識】日本では考えられない!?ドイツでは有給休暇取得率ほぼ100パーセント & 3週間の長期休暇も当たり前

しばしば「勤勉なところが似ている」と評される日本人とドイツ人。

しかし、日本人とドイツ人の働き方にはあまりにも大きな違いがあります。それは休み方に関するもの。

日本では「有給休暇なんて病気にでもならないと取れない」という認識が大半ですが、ドイツでは「有給休暇は取って当たり前」のものなのです。

・ドイツの有休取得率はほぼ100パーセント

ドイツでは、法律によって企業は最低24日間の有給休暇を社員に付与することを義務付けています。

有給休暇の日数は、企業や勤続年数、契約内容等によって異なりますが、ドイツ企業の多くが社員に30日間の有給休暇を与えており、ほとんどの人が30日間の有給休暇をすべて消化します。

有給休暇の取得には、通常上司の許可が必要ですが、連続2週間や4週間といったまとまった休暇をとる人も珍しくなく、休暇となると南フランスやスペイン、イタリアなどの温暖な場所でのんびりとリゾートライフを楽しむドイツ人が少なくありません。

1週間の休暇でさえ取得が困難という人が多い日本の会社員にとっては、信じられないような羨ましい話ではないでしょうか。

・ドイツでは有休取得は当然の権利

ドイツでは、有給休暇の取得は労働者の当然の権利です。そのため、有給休暇の取得に罪悪感を感じることもありませんし、休みを取ったからといって気を遣って上司や同僚にお土産を買う必要もありません。

そもそも、ドイツの職場ではみんなが交替で長い休暇を取るわけですから、有給休暇を取得することは特別なことでもなければ、やましいことでもないのです。

ドイツでは有給休暇を「取っていいもの」どころか「取らなければならないもの」、つまり社員の義務として位置づけている企業も少なくありません。

筆者自身はフリーランスとして活動しているので有給休暇はありませんが、ドイツの会社で働く日本人の友人から、「有休は取らないとダメ!」と怒られたという話も聞きます。

・ドイツでは病欠は有給から差し引かれない

ドイツ人に「日本の多くの会社では、病気になったときぐらいしか有休を取れない」と言ったら、二重の意味で驚かれるでしょう。

ひとつは、すでに述べたようにドイツでは有休は当然の権利として考えられているので、「労働者の当然の権利が守られないなんて!」という驚きです。そしてもうひとつが、病欠が有給休暇から差し引かれることに対する驚きです。

ドイツでは、病欠日数は有給休暇から差し引かれることはなく、別途最高6週間まで病休が与えられます。

病気やケガで働けなくなった場合、医師に「就労不能証明書」を書いてもらい、それを上司や人事部、健康保険組合などに提出します。

しかも、ドイツでは病状はプライバシー扱いになるため、就労不能証明書には就労不能の理由は記載されません。医師が「就労不能」と判断すれば、ドイツの企業はその判断を受け入れるのです。

実は、日本企業でも病休制度がありますが、実際のところはその制度を知らなかったり、人事上の影響を恐れたりして病欠には有休を充てている人がほとんど。一方ドイツでは「病気になるのは本人のせいではない」という考えに基づき、有休と病欠は厳密に区別されています。

限られたごく短い休暇のなかで、忙しく旅行をしている日本人からみれば、なんとも羨ましい限りのドイツの休暇事情。

「日本人は働くために休み、ドイツ人は休むために働く」ともいいます。日本人がドイツ人並みに堂々と有給休暇を取れる日は来るのでしょうか……

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