アメリカ、ワシントンD.C.にあるリンカーン記念堂でアメリカの歴史に思いを馳せる

アメリカ合衆国の首都ワシントンD.C.。首都としての機能を果たすべく様々な政治機関が置かれているほか、各国大使館や、銀行や各団体の本部が置かれ、一見すると観光する場所はあまりなさそうにも見えます。

しかしここには国立航空宇宙博物館やスミソニアン博物館をはじめとする博物館・美術館が数多く集まるほか、アメリカの歴史と深い関係のある記念碑も沢山あります。今回はその中から、アメリカの歴史と密接に関係のあるリンカーン記念堂を紹介します。

アメリカ合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーンを記念して1922年に建てられたのが、このリンカーン記念堂です。ギリシャのドーリア式の建物は、まさにパルテノン神殿の様ですね。

南北戦争終結からわずか5日後、1865年4月14日に銃殺されたリンカーン。記念堂には36本の柱がありますが、これは彼が無くなった当時のアメリカ合衆国の州の数を示しています。建物が完成した時には、州の数も48に増えていました。

そして56段ある階段も、彼が暗殺された際の年齢にちなんでいるのです。

中に入ると、5,8メートルもの巨大なリンカーン像が鎮座しています。彼の手をよく見ると右手は開かれていて、左手は拳を握っているように見えますね。なんとこれは手話で彼のイニシャルを示しているのです。開いている右手はリンカーンの「L」、左手はエイブラハムの「A」をそれぞれ意味しています。

様々な演説やコンサートの舞台として使用されてきたリンカーン記念堂。中でも特に有名なのは、1963年に行われたキング牧師の演説です。「I have a dream」というフレーズは、誰しも1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

アメリカの人種差別の歴史を語るうえで欠かす事の出来ないキング牧師。戦争や差別のない世界を訴えてきたキング牧師は、1968年に暗殺されました。

記念堂の前には全長約618メートル、幅51メートルのリフレクティングプールが伸びています。ここは映画「フォレストガンプ」にも登場し、映画の中ではトム・ハンクスがプールに飛び込むシーンも印象的です。

リフレクティングプールの先に立っているのは、アメリカ初代大統領であるジョージ・ワシントンの功績を称えて建造されたワシントン記念塔です。約3万6千個の石を積み上げて建てられた塔の高さは約169メートル。よく見ると途中から石の色が変わっていますが、これは南北戦争や資金不足の影響で建設が一時中断されたためです。

風になびくアメリカの国旗が、まるで彼の功績を称えているかのようです。

リンカーン記念堂の近くには他にも戦争の記念碑・慰霊碑がいくつかあり、併せて訪れたい場所です。様々な功績を残した偉人たちの記念碑を訪れ、アメリカの歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?

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