壮大なマウントクックを背景に、ターコイズブルーのテカポ湖にて「自然絵画」を楽しもう!
|ニュージーランドの自然世界遺産「テ・ワヒポウナム-南西ニュージーランド」の一角をなす、ニュージーランド最高峰の「マウントクック」。
マオリ語ではアオラキと呼ばれ、その意味「雲を突き抜ける山」との通り、頂点に雪を冠りながら、空に向かって切り立つ山頂がとても印象的な山です。
このマウントクックへは、長距離国際線が降り立つ南島の都市クライストチャーチから向かうことができます。ただツアーなどに参加すると、その道中で時間限定の「立ち寄り地」となってしまい、折角の見どころを見逃してしまいがちな場所があります。
それが今回ご紹介する「テカポ湖」です。
このテカポ湖は、マウントクックを含む南アルプス山脈の麓に位置し、ニュージーランドでトップ10に入る大きさ(83平方キロメートル)の湖です。
この湖の大きな特徴の1つは、その独特な美しい湖の色です。季節や、日の当たり方の違いで、多少色も変わって見えるようですが、「定番」の色は、青と緑の合わさったターコイズブルーです。
この色は、南アルプス山脈にある氷河から削れた岩粉、石灰石やミネラル堆積物が水に溶けこむことによって、作り出されているとのこと。
一度見ると、忘れられないほどの美しい湖水です。
春先(南半球のニュージーランドでは11月以降)には湖畔に、複数のパステルカラーのルピナスが咲き誇り、空と湖の青色を背景に、優美な絵画のような光景となります。
晴れた日には、テカポ湖の後方には、マウントクックを含む南アルプス山脈が連なり、目の前に一味違った壮大な景色が出現します。空の雲の位置や、光の辺り具合の変化により、その時々に違った光景が楽しめます。
またもう1つ、世界的に有名な写真撮影スポットがあります。それは1935年に湖畔に建てられた、石造り「善き羊飼いの教会」です。
この教会の湖に面した窓から外をのぞいてみると、とてもバランス良く湖とアルプス山脈が切り出され、窓枠が額縁となった「自然絵画」が出現します。ここに訪れたからには、ぜひその日ならではの光景を楽しんでみてください。
その他、湖畔沿いでの景色の「観賞」のみならず、町の北部にある「マウントジョン天文台」もお薦めスポットです。湖畔から、天文台のあるマウントジョンの頂上までは、ハイキングをすることができます。歩き終えて、頂上にあるアストロカフェでコーヒーを飲んで一休みした後、湖畔からの光景とは一味違った、テカポ湖とマウントクックのコントラストを堪能してみるのもよいでしょう。
そしてこのテカポ湖のもう1つの忘れてはならない特徴が、「夜空」です。
この湖のある付近は、2012年に「国際ダークスカイ保護区(International Dark Sky Reserves)」の1つとして選出されました。
世界でも3か所のみしか許されていない、星空が世界で最も綺麗とされるゴールドステータスというお墨付きです。
日中の湖畔の光景のみならず、1-2日滞在をして、晴れた日に星空観測ツアーに参加してみてもよいかもしれません。
こうして、日中に、夜に、そして多少場所を変えて、様々な形で自然美を堪能することができるテカポ湖。「立ち寄り」程度にとどまらず、少し時間をとって滞在を楽しんでみてはいかがでしょうか?
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