中世の村に現代アート!?南仏の鷲の巣村、サン・ポール・ド・ヴァンスが楽しい!

南フランス、コート・ダジュールと聞いて、何を思い浮かべますか?やっぱり紺碧のビーチでしょうか?

コート・ダジュールの海岸は確かに絵画のように美しいですが、コート・ダジュールの魅力はそれだけではありません。コート・ダジュール地方は、中世の面影をとどめる村が多数残っていることでも知られています。

コート・ダジュールに残る中世の村のなかでも、特に街並みが美しく人気が高いのが、サン・ポール・ド・ヴァンスです。サン・ポール・ド・ヴァンスは、敵の攻撃から守るために山頂につくられた「鷲の巣村」。

城壁に囲まれた石造りの家々、迷路のような狭い石畳の路地、南仏らしい泉や噴水が今も残る美しい街並みは、モディリアーニやボナールをはじめ多くの芸術家に愛されてきました。シャガールが20年間暮らした場所としても知られています。

フランスを代表する炭酸飲料「オランジーナ」のCM撮影地でもあり、まさに古き良き南フランスの風景を象徴する村のひとつであるといえるでしょう。

サン・ポール・ド・ヴァンスを特徴づけているのが、ここがアートの村であるということ。中世の城壁に囲まれた村の内部や入口付近には現代アートのオブジェが点在し、訪れる人々の目を楽しませています。

鷲の巣村だけあって、サン・ポール・ド・ヴァンスの村からは、コートダジュールの美しい山々の風景を望むことができます。

周囲の風景が楽しめる開放感のあるテラスにも、もちろん遊び心を感じさせるオブジェが。

中世の街並みを残す村で現代アートを楽しむ。この意外性がなんとも粋ではありませんか!

より本格的に近現代アートに触れたい方は、ミロやシャガール、マチスなどのコレクションで知られるマーグ財団美術館を訪れてみるのもおすすめです。

16世紀のものといわれる石造りの建物が並ぶ小さな通りの両側には、絵画や彫刻のギャラリーがひしめきあい、中世の村には似つかわしくないほどの洗練ぶりに驚かされます。

おしゃれなブティックや、ラベンダー製品、テキスタイル、オリーブオイルや調味料といった、南仏の名産品を扱うショップも多く、建ち並ぶお店を見ながら歩くだけでわくわくしてしまいます。

ギャラリーやショップが軒を連ねる通りは人通りが多いものの、一本路地を外れると、観光地化とは無縁の素朴な表情を残す風景に出会えます。石造りのひっそりとした通りは、まさに中世の世界。

メインストリートだけでなく、あえて人通りの少ない路地にも入り込んでのんびりと散策を楽しんでみましょう。ゆっくりと流れる時間のなかで気ままに過ごす、可愛らしい猫たちにも出会えるかもしれません。

洗練とノスタルジーが同居する美しい村、サン・ポール・ド・ヴァンス。南仏のイメージを象徴するかのような風景にきっと心動かされるはずです。

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