「世界で最も美しい駅」2万枚のアズレージョが彩るポルトのサン・ベント駅に魅せられる

世界遺産に登録された歴史的な街並みが郷愁を誘うポルトガル第2の都市、ポルト。ポルト観光で見逃せないスポットのひとつが、サン・ベント駅です。

サン・ベント駅は、鉄道を利用しない観光客もわざわざ足を運ぶほどの人気スポットとなっているのです。そのワケは、駅構内を彩るおよそ2万枚のアズレージョ。

その美しさは、アメリカの旅行雑誌「Travel & Leisure」によって、世界で最も美しい駅のひとつにも選ばれたことがあるほどです。

サン・ベント駅があるのは周囲に歴史的建造物が点在するポルト観光の中心地。街歩きの起点にもぴったりです。

1900年、修道院の跡地に建てられたサン・ベント駅は、重厚感漂うクラシカルな外観が特徴。ポルトガル人建築家ジョゼ・マルケシュ・ダ・シルバによって、フランスのボザール様式の影響を受けて設計されました。

駅構内に足を踏み入れると、壁一面にアズレージョの世界が広がります。アズレージョとは、ポルトガル伝統の装飾タイルのこと。

14世紀初頭にスペインのセビーリャから輸入したムーア人のタイルを起源とし、これをもとに16世紀からはポルトガル独自のタイルが制作され始めました。ポルトガル建築の外壁や内壁に用いられるアズレージョは、装飾目的であると同時に、室温管理の機能も果たしているのだとか。

サン・ベント駅構内のアズレージョは、ポルトガルを代表するアズレージョ画家、ジョルジュ・コラコによって1930年に制作されたものです。ジョアン1世のポルト入城やセウタ攻略など、ポルトガルにおける歴史的な出来事が描かれています。

まさに、青のタイルで表現された壮大な歴史絵巻。爽やかであると同時にどこか神秘的な雰囲気が漂う青の世界に魅せられます。

駅舎のレトロなデザインは今見るとかえって新鮮。「切符」「インフォメーション」といった表示すら可愛らしく見えてきます。

鉄道駅らしく、汽車が描かれた楽しいタイルもあるので、ぜひ細部まで観察してみてください。

駅に併設されたカフェでクラシカルなムードを楽しんでみてもいいですね。

ポルトガルの歴史と芸術に触れられる美しきサン・ベント駅。ポルトを訪れるなら立ち寄ってみない手はありません。

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