【日本の絶景】江戸時代にタイムスリップしたような気分になれる中山道・妻籠宿

江戸時代、西国(京都・三条大橋)と東国(江戸・日本橋)とを結ぶ重要な街道であった中山道。木曽を通るので、「木曽路」「木曽街道」とも呼ばれます。

多くの旅人が歩いた街道には69か所の宿場が置かれました。そのうち11か所の宿場を「木曽十一宿」と呼びますが、今回はそのひとつである、妻籠宿(つまごじゅく)を紹介します。

妻籠宿は、長野県南木曽町(なぎそちょう)にある、全国で初めて古い街並みを保存した宿場町。国の重要伝統的建造物保存地区に選定されています。

およそ800メートルの通りには、二階を少し張り出した出梁造り(だしばりづくり)や、卯建(うだつ)のある軒が連なり、江戸情緒あふれる宿場町らしい雰囲気。

秋から冬にかけては、「つとっこ」と呼ばれる、藁で包んだ柿が軒先に吊るされているのを多く見かけます。中身は渋柿で、熟すまで時間がかかるものの、熟した柿はとても甘くておいしいとか。

木曽らしい素朴な手工芸品を売るお店。まるで時間が止まっているかのようです。

長野県の郷土料理「おやき」を売るお店。中身は、野沢菜、茄子、切り干し大根、くるみなど。

冬の妻籠宿は冷えるので、アツアツのおやきを頬張りながら歩くのもおすすめ。野沢菜などおかず系は軽食に、あんこの入った甘いおやきはおやつにぴったりです。

妻籠宿の見どころは、南木曽町博物館となっている「妻籠宿本陣」と「脇本陣奥谷」です。

上写真の「妻籠宿本陣」は、平成7年、江戸時代後期の間取り図をもとに忠実に復元されたもの。代々の当主であった島崎家ゆかりの人物の展示も見ることができます。

「脇本陣奥谷」の「奥谷」は、代々管理を務めてきた林家の屋号。

現在の建物は、明治10年に総檜造りで建て替えられたもので、かつて明治天皇も休憩のために立ち寄りました。

平成13年に国の重要文化財に指定されたことを記念する石碑。

「妻籠宿本陣」と「脇本陣奥谷」への入館は有料となっており、入り口でチケットを購入する必要があります。

(本陣は大人300円、脇本陣奥谷は大人600円、両方へ入れる共通券は大人700円なので、両方見るのであれば共通券を買うほうがお得です。)

脇本陣奥谷は、入ってすぐの土間をあがると、囲炉裏の間があるのですが、ここは太陽が低くなる冬場、格子から差し込む光が伸びる様子を見ることができます。

見え方は、お天気や時刻(太陽の位置)にもよって変わるのですが、囲炉裏から立ち上る煙が青く照らし出される様子はなんとも幻想的。

奥谷では、案内の方が建物や歴史について説明をしてくれるので、囲炉裏を囲みながらお話を聞くのもおすすめです。

明治天皇が休憩されたお部屋や、明治天皇のために設えられた砂雪隠も見ることができます。

妻籠宿には食事処がいくつかもあるので、お昼を挟む散策であれば、木曽のおいしいものを味わってみるのも良いですね。

「おもて」では、長野県・開田高原でとれた蕎麦粉を使ったお蕎麦をいただくことができます。

かけそば850円、舞茸天ぷらそば1200円。だしはあまり醤油辛くなく、素朴でやさしいお味です。

くるみ、醤油、砂糖、胡麻などを混ぜたたれをつけて炙る五平餅も、木曽を代表する名物。

栗のソフトクリームも販売されています。

日程に余裕のある旅なら、日本庭園に囲まれた古い旅館に泊まるのも素敵ですね。

こちらの「藤乙」では、郷土料理とひのき風呂が楽しめるそうです。(食事だけの利用も可能)

江戸情緒をそのまま現在に残す妻籠宿。古き良き日本の風景の中を歩けば、不思議な懐かしさと、ほっとした安らぎを感じられることでしょう。

Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア

・妻籠宿(つまごじゅく)
所在地:長野県木曽郡南木曽町
アクセス:公共交通機関の場合、JR南木曽駅からバスで8分・妻籠下車徒歩4分。
車の場合、中央自動車道中津川ICから車で30分、または長野自動車道塩尻ICから車で80分。