【知られざる世界の常識】ドイツのケーキの包装はとってもワイルド!箱なし・保冷剤なし、紙オンリー

ケーキを買うと持ち運ぶあいだに型崩れしないよう、ちゃんと箱に入って保冷剤も付いてくる。

日本ではこれが常識ですが、ドイツではそうではありません。ドイツでケーキを買うと、包装は紙。台紙の上にケーキを載せ、全体を紙で包んで一丁上がりなのです。

・ケーキを買っても箱も保冷剤もなし

ドイツでケーキを買ってもしっかりとした箱に入れてくれることはほぼありませんし、有料の紙袋などを買わない限り、袋に入れてくれることもほぼありません。

考えてみれば、ドイツに住む筆者がドイツでケーキを買って保冷剤をもらったことは一度もなく、保冷剤が必要か聞かれたこともありません。どうやらドイツのケーキ屋さんやベーカリーでは「ケーキには保冷剤が必要」という認識はないようです。

・ケーキを買った後の行動が慎重に

しかもケーキの台紙は硬い厚紙などではなく、紙皿のように簡単にふにゃりと動いてしまう程度のもの。たとえエコバッグなどを持っていたとしても、袋に入れてしまうと家に帰るころには悲惨な状態になっている可能性大なので、筆者はドイツでケーキを買うといつも手で包みを大事に抱えて持ち帰ります。

ドイツでケーキを買ってしまったら最後、片手が完全にふさがってしまううえ、さまざまな衝撃に気を付けなければならないので、ほかの用事を済ませることがおっくうに・・・

しかも、ケーキを両手に抱えて、いかにも「ケーキを買いました」と言って周っているような状態は、ちょっと嬉しいような恥ずかしいような。これも、ドイツならではの体験です。

・ドイツ人にとってケーキは日常

ドイツのケーキはなぜこうも簡易包装なのか。

筆者が思うに、ドイツではケーキというものが特別なものではなく、日常的なものであることが関係しているのではないでしょうか。

日本人がケーキを買うのは、誕生日やクリスマスなどのイベントであったり、お客さんが来るときや自分が誰かの家を訪ねていくときだったり、あるいは自分へのちょっとしたご褒美であったり・・・ケーキを買うという行為には、多かれ少なかれ特別感が伴うことが多いですね。

でも、ドイツ人にとっては必ずしもそうではないのです。もちろんお祝いごとの際にケーキを食べることはありますが、ドイツ人にとってケーキを買うという行為はもっと日常的で気軽なものです。

たとえば「ちょうどお腹が空いたときにベーカリーの前を通りかかったからケーキを買った」、「なんとなくケーキを食べたい気分だったから買った」など、ドイツではケーキを買うのに特別な理由は必要なく、思いつきで気軽にケーキを買う人が多いのです。

加えて、簡易包装にはドイツが環境意識の高い国であることも影響しているのかもしれません。ドイツのケーキの包装は、慣れないと少々不便ではありますが、日本と比べてエコなのは間違いないでしょう。

・ドイツ人はベーカリーでケーキを買う

ドイツ人が普段から気軽にケーキを買うのは、ベーカリーでケーキを売っていることが大きく関係しています。

そもそもドイツにはケーキだけを売っているお店というのはあまりなく、ベーカリーでケーキも売っていたり、カフェを併設したパティスリーでケーキやチョコレート、菓子パンなどを売っていたりします。

ドイツ人が日常的にケーキを買う場所として最も一般的なのが、ベーカリー。ドイツのベーカリーは、滋味あふれるドイツパンや甘い菓子パンに加え、フルーツタルトやパイ、チーズケーキなども売っているところがほとんどで、2ユーロ台からボリュームたっぷりのケーキを買うことができます。

ドイツのベーカリーで買うケーキは、パンの延長のような素朴なものが多いですが、ベーカリーによってはムースや生クリームを使ったショートケーキなど、より洗練されたケーキを売っているところも。

日ごろよく足を運ぶベーカリーで、ケーキも安く買えるとあれば、ドイツ人が気軽にケーキを買うのも納得できるというものですね。

・ドイツで必食「シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ」

ここで、ドイツを訪れたらぜひ食べてほしい、筆者のおすすめケーキをご紹介します。それが「シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ( Schwarzwälder Kirschtorte)」。

もともとドイツ南西部・黒い森地方の名物ケーキですが、今ではドイツ各地のみならず、世界的にも人気の高いドイツスイーツの代表格です。

サクランボの蒸留酒を使ったシュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテは、ほろ苦い大人の味わい。甘さ控えめの生クリームと、サクランボのコンフィチュールが相性抜群で、クセになる美味しさです。

どこでも安くておいしいケーキが買えるドイツは、隠れたスイーツ天国なのかもしれません。ドイツを訪れたら、一度は紙に包まれたケーキを持って帰るという体験をしてみませんか。

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