葛飾北斎の最後の作品がある長野県小布施のお寺・曹洞宗梅洞山岩松院
2014/05/18 | 注目記事
| 葛飾北斎といえば、日本を代表する希代の絵師。浮世絵の中でまさに惨然と輝くその功績は、富嶽三十六景で世界的に知られています。
『冨嶽三十六景 凱風快晴』(通称赤富士)や『冨嶽三十六景』、『神奈川沖浪裏』は、一度は見た事があるとおもいます。
北斎の素晴らしさは、日本だけでなく、後に、世界的に有名になる画家であるゴッホなどの印象派画壇の芸術家を始め、工芸家や音楽家にも多大な影響を与えていきます。
その葛飾北斎は、晩年北斎の門下であった、小布施の豪農商である高井鴻山に招かれ素晴らしい作品を小布施に残しています。
その一つが、曹洞宗梅洞山岩松院にある、八方睨み鳳凰図です。北斎が晩年に約1年をかけて描いた鳳凰の絵、それが岩松院の本堂の天井には描かれています。
150年以上経過しているとは思えないくらいの鮮やかな色彩と迫力。世界が驚愕した北斎ブルー、そして冨嶽三十六景で磨かれた希代の絵師としての才能が、さらに艶やかな表現として、小布施のお寺に描かれており、今なお、色褪せぬ鮮やかな驚きを感じる事ができます。
北斎の魂のこもった巨大な天井画は、写真撮影は禁止です。ぜひ当地で、心の目でしっかりと鳳凰の睨みをご体験ください。
By Taka