大阪がライバル?福岡人が密かに愛する「方言ダジャレ」の世界

G1

ウルトラマンと方言で「おしゃれ」
この夏ネット上で話題になった、福岡市の博多駅にあるとあるファッションビルの広告。

ウルトラマンのキャラクターが水着を着てポーズを取るものなのですが、そこに添えられた「シャレトンシュワッ」というコピーの意味が分からない人がけっこういるそう。これ、「洒落とんしゃあ(おしゃれだね)」という博多弁と「シュワッチ」をかけたダジャレなのです。

福岡には、方言ダジャレを使ったコピーやネーミングがいろいろあるんです。
最近よく見かける看板には、こんなものも。

GGG

「おしちゃり(おしてよ)」と「押しチャリ」を掛けたダジャレですが、福岡市が推進する自転車マナー向上運動の名前なのです。これも九州外の人には、さりげなさすぎて分かりづらい方言ダジャレでしょうか?

「方言ダジャレ」に見る、関西VS福岡の対抗意識
そして福岡を代表する「方言ダジャレ」といえば、ICカード型乗車券の「SUGOCA」(JR九州)と「はやかけん」(福岡市交通局)。東京でいうところの「SUICA」と「PASMO」にあたります。

G_CARD

via:紀伊國屋書店 http://www.kinokuniya.co.jp/c/20130323100013.html

全国のカードを見ると大体何かをもじった名前がついているのですが、方言ダジャレがついているのは今のところ、関西の「ICOCA」と福岡の「SUGOCA」「はやかけん」のみ。この手の名前は関西のお家芸のように見えるのですが、実際には関西1枚に対して福岡は2枚。方言に対する愛は福岡の勝ちです。

実は福岡人には関西人に苦手意識や対抗意識を持っている人が多く、その理由は関西人の押しの強さが受け入れがたいから、だそうなのですが……。福岡人の方言ダジャレコピーを見ていると、カラーがかぶってるところが気に障るところがあるのかも?

福岡人の強い郷土愛は、今年5月に博報堂が行った調査結果で「外部評価より内部評価が高い県」の第一位に選ばれたのを見ても分かります。そんな福岡の方言パワーが関西を超える日は来るのか??福岡出身の筆者も興味深く見守りたいと思っています。

Post: GoTrip http://gotrip.jp