ドイツを個人で旅するなら、必ずといっていいほど一度はお世話になるであろう乗り物が鉄道。なかでもドイツ全土に鉄道網をもつドイツ鉄道(Deutsche Bahn)は、都市間移動には欠かせない存在です。 しかし、「ところ変われ 続きを読む

ドイツを個人で旅するなら、必ずといっていいほど一度はお世話になるであろう乗り物が鉄道。なかでもドイツ全土に鉄道網をもつドイツ鉄道(Deutsche Bahn)は、都市間移動には欠かせない存在です。 しかし、「ところ変われ 続きを読む
日本が「国家」としての土台を構築した時代、それが8世紀です。この頃は一般に「奈良時代」と呼ばれています。 学校の歴史教科で学ぶと、奈良時代は少し地味に見えます。ですが日本史上、じつは奈良時代が最も国際的だったのではないか 続きを読む
東南アジアは「宗教の宝庫」と言えます。キリスト教、イスラム教、ヒンズー教、仏教、土着信仰が同じ地域に混在している光景は珍しくありません。 その中で、ここではキリスト教を取り上げてみましょう。とくにカトリックは世界12億人 続きを読む
日本史において、ある種異様な時代区分でもある鎌倉時代。 その時期を代表する仏師が、運慶です。 運慶と言えば、逞しく雄々しい神仏像を手がけたことで知られています。その姿は、まさに荒ぶる剛力を具現化したようなもの。運慶の作品 続きを読む
毎年10月末から11月半ば頃にかけて行われる、正倉院展。今年2017年は10月28日~11月13日までの開催です。 この展示会は、我が国日本が極めて国際色豊かな国であるということを教えてくれます。 そう書くと意外に思われ 続きを読む
静岡市と浜松市は、同じ静岡県。ですが当の県民は、「静岡と浜松は違う!」と口を揃えます。 明治以前、確かに静岡市と浜松市は別の国でした。それぞれ駿河府中、遠江と呼ばれていました。ですが、その点は「些細な違い」に過ぎないと筆 続きを読む
今のベトナム中部から南部にかけて、チャンパ王国という国がありました。 非常に息の長い王朝で、アジアの文化の発達に深く関わった偉大な国家でもあります。ですが、日本ではチャンパ王国の名すら殆ど知られていません。 日本文化とは 続きを読む
仏教は、「人類史最大級の謎」かもしれません。 アジアに点在する仏教遺跡は、同じ宗教であるはずにもかかわらずその姿がまったく異なります。モンゴルからインドネシアまで、それぞれ気象も自然条件もまったく違う土地で信仰されてきた 続きを読む
鎌倉時代。もしかしたら日本史にとって、これほど奇妙な時はなかったのかもしれません。 京都の公家政治からの独立を目指した武士が、鎌倉を本拠に念願を達成した時代。ですがそれは、ひとつの致命的な欠陥の上に辛うじて成り立っていま 続きを読む
「シンドラーのリスト」のオスカー・シンドラーになぞらえて、「東洋のシンドラー」とも呼ばれる日本人外交官・杉原千畝。 彼は、第2次世界大戦下で、行き場を失ったユダヤ人に「命のビザ」を発給し、6000人以上のユダヤ人の命を救 続きを読む
インドネシア・バリ島の繁華街レギャン。 その中心部にあるモニュメントは、賑やかな環境の中にあって異様な静けさを保っています。 その理由は、ここが慰霊碑だから。2002年10月12日を、バリの住民は永遠に忘れないでしょう。 続きを読む
東南アジアは、「宗教の宝庫」とも言えます。 キリスト教、イスラム教、仏教、ヒンズー教が混在し、それらが折り合って様々な文化を生み出しました。また他方では、ヨーロッパほど大規模な宗教対立は起こっていないという歴史的事実もあ 続きを読む
徳川家康という人物は、「鎖国」を推し進めた内国主義的な政治家というイメージで語られてきました。 ですが近年の研究では、対外交易に極めて積極的な人物としての側面が浮かび上がっています。たとえば、駿府(現在の静岡県静岡市)の 続きを読む
日本は世界に冠たる「鉄道大国」でもあります。 その点で言えば、日本はアメリカを完全に超えていると言ってもいいでしょう。これは決して言い過ぎではありません。なぜなら日本は都市電鉄、長距離列車、そして高速鉄道の3種類が各都市 続きを読む
世界のたくさんの人々に翼をさずけてきた奇跡のドリンクと言えば、「レッドブル」。 様々なエクストリームなスポーツイベントのスポンサーをしている事でも有名ですが、日本では味わえないレッドブルが海外で販売されている、という事も 続きを読む
フランクフルトの旧市街、買い物客で賑わうツァイル通りから市庁舎があるレーマー広場へ向かう途中にあるのが、今回ご紹介するパウルス教会です。かつてはドイツで初めての国民議会が置かれるなど、この国の民主政治の歴史の中で重要な役 続きを読む
政治家が国庫からの資金を私的な理由で流用することは、決してあってはなりません。 ですが、人類史の中ではそうしたことが幾度も行われています。そして結果として、執政者による資金流用が素晴らしい建築物を造ったという事実もありま 続きを読む
ロマネスク、ゴシック、ルネッサンス、ロマン主義、写実主義、印象派、などと、素晴らしい名画の数々を生み出してきたヨーロッパにある多くの美術館は、実は個人の美術品収集家のコレクションが元になっている事が良くあります。 ポルト 続きを読む
「東照宮」といえば、日光を連想する人が大半でしょう。 ですが、もうひとつの東照宮が存在することはご存知でしょうか。それが静岡県静岡市にある久能山東照宮です。ここは、とあることがきっかけで世界的に重要な施設にもなっています 続きを読む
世界中の美食家に愛され続けてやまない「世界三大珍味」トリュフ、キャビア、フォアグラ。 その中でも特にキャビアは「珍味」として食すものと言われています。 キャビアは一般的にチョウザメの卵を指し、現在では世界各地で作られてい 続きを読む
天竜浜名湖線気賀駅の近くに、大河ドラマ館が設置されました。 ここは今年の大河ドラマ『おんな城主直虎』を紹介する施設として、早速ながら万単位の入場客を集めています。前年度の『真田丸』は大河ドラマ史上の中でも大変な人気を博し 続きを読む
『おんな城主直虎』の主人公、井伊直虎は16世紀中葉の人物です。 そもそも井伊谷を拠点にしていた井伊氏は、浜名湖周辺の零細豪族のひとつに過ぎませんでした。ですが江戸時代には、幕府中枢の役割を担うまでの大家になりました。もち 続きを読む
ベルリンの中心、ブランデンブルク門や各国大使館などが集まる一角に、周囲とはひと際異なる雰囲気を放っている場所があります。 それが、2005年から一般公開されている「虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑(Denkm 続きを読む
JR御殿場線下曽我駅の近くに、曽我梅林という場所が存在します。 毎年2月から3月にかけ、ここでは『小田原梅まつり』が開催されます。ちょうどこの時期が、小田原での梅の見頃です。 咲き誇る梅の花を背に、地響きのような蹄の音が 続きを読む
首都圏在住で毎日忙しく働き、なおかつ日曜日の大河ドラマを楽しみにしている。もちろん、戦国武将が大好き。そういうライフスタイルの人は少なくないはずです。 日本では近年、海外旅行よりも国内旅行が見直されるようになりました。少 続きを読む
2017年のNHK大河ドラマは、『おんな城主直虎』という作品です。 井伊直虎という人物は、最近ではゲームの影響で有名になっているとはいえ、そもそもは地元の人でもあまり知らなかったマイナーな存在でした。それは一次史料が少な 続きを読む
西遊記に出てくる三蔵法師様は、日本人なら誰しもが知っているキャラクターです。 この三蔵法師様は、実在の人物です。もちろん猿と豚と河童をお供にしていたという部分はフィクションですが、それでも実際に中国から天竺、すなわちイン 続きを読む
中国の歴代王朝の中で最も奥深く、文化が発展した時代。それは唐代ではないでしょうか。 唐朝は世界帝国でした。いわゆるシルクロードは、唐の時代に確立されたと言ってもいいほどです。それまでユーラシア世界は、東西を隔てる巨大な「 続きを読む
2016年は名古屋城再建問題が大きな話題になりました。 この問題について、改めて考えてみましょう。そもそも、名古屋城とは一体何なのか? 徳川家康が江戸幕府を作るまで、旧尾張国の中心拠点は清州城でした。若き日の織田信長の居 続きを読む
有名な場所だからこそ、知らなかった知識がたくさんあります。 これを「灯台下暗し」と言うのでしょうか。あまりに身近な存在になっているものは、じつはその全容がまったく知られていなかったりもします。たとえば、雷門で有名な浅草寺 続きを読む