【2015年中に行かないと一生後悔してしまう築地の名店】築地市場内で唯一の江戸前てんぷら店「天房(てんふさ)」の天丼
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東京・築地といえば日本全国の誰もが知る巨大市場。築地場内や場外は築地で働く人たちは食材を見る目や味わう舌が肥えているため、おいしいお店がたくさん存在する。
しかし築地の場内は2016年に移転が決定しており、現在の場内のお店はこのタイミングで無くなってしまう。つまり今の雰囲気で味わう事は二度とできない、築地場内はまさに今年ラストイヤーという非常に悲しい状況なのだ。
今回は2015年中に行っておかないと一生後悔してしまうだろう、築地における天丼の名店「天房(てんふさ)」をご紹介したい。
・築地市場内で唯一の江戸前てんぷら店
築地場内には40軒以上もの料理店があるのだが、実は場内広しといえども、市場内にある天ぷらのお店はこの店しか無い。もちろん場内であるがゆえに、ネタはとびきり新鮮なものを使用しており、天丼の味わいは最高だ。
・ネタは新鮮・どれも絶品
こちらのお店、仲卸から活けじめの穴子を取り寄せ、海老も江戸前の芝海老やおおぶりの車海老など、同じエビでも2種類の食感や味を味わえるような組み合わせをメニューとして提供してくれる。すぐ隣が市場だからこその新鮮さと、ネタの目利きによって、天ぷらはどれも絶品なのだ。
・こだわりの天ぷら
もちろんネタもしっかりしているが、その天ぷらの技術もしっかりしている。使用している油は新鮮な大豆油に、香りとコク、そして色味を加えるためのごま油を独自にブレンドした油を使用している。しっかりとドライアイスで冷やした粉をつけて揚げられた天ぷらは、どこまでも軽く、サクッとした歯触りの中に、素材本来のウマミや甘みを閉じ込めている。
・天ぷらとタレ、そしてご飯の競演、それが天房 (てんふさ)天丼
そんなこだわりの天ぷらを少し強めの甘辛タレにくぐらせてご飯の上にのせる、それが天房(てんふさ)の天丼だ。絶妙な温度で揚げられた天ぷらはそれぞれの具材が最高の状態でウマミや甘みを閉じ込めており、天ぷらの衣はいわば、そのウマミのカプセルのような役割をしている。そのウマミの詰まった天ぷらとタレ、そしてシロメシの3者が、それぞれの長所を最大限に引き出し合う、まるでオーケストラのような味わいを楽しむ事ができるのだ。
さらに嬉しいのが、おかわりシステム。こちらのお店、天丼のご飯のお替りは無料、そして天丼のタレまでかけ直してくれるという行き届いたサービスなのだ。
もちろんお替りのタイミングで、好きな天ぷらのネタを追加すれば、再度自分好みの天丼を作り上げる事が出来る。
また、そのタイミングで、箸休めに新鮮なシジミを使った味噌汁も味わうのもオツな取り合わせだ。
ただ、残念な事に築地場内市場は2016年の施設完成後に豊洲への移転が予定されている。そのため、もし築地場内で天丼を食べておくのであれば、絶対に2015年中に行っておいていただきたい。
そして、約80年ほど続いた築地の歴史を噛みしめてみてもらいたい。おそらく戦前から日本の食卓をそして外食産業を支えてきた、築地そのものを味わえる味のひとつに違いない。
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お店 天房 (てんふさ)
住所 東京都中央区築地5-2-1 築地市場 6号館
営業時間 6:30~14:00
定休日 日祝・水曜不定休
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