「カルメン」の舞台!世界遺産を擁するアンダルシアの都・セビーリャに魅せられて
|キリスト教とイスラム教の文化が融合した、異国情緒漂うスペイン南部のアンダルシア地方。
その州都がオペラ「カルメン」や「セビリアの理髪師」の舞台となったセビーリャです。
都会的で華やかな街並みと、情緒あふれる歴史的建造物が融合した、ダイナミックな景観が魅力です。
セビーリャの中心にどっしりと建っているのが、世界遺産のカテドラル。
1519年にモスクの跡地に建設されたスペイン最大、ヨーロッパでも3番目に大きい聖堂です。迫力満点の外観だけでなく、目もくらむような黄金の祭壇や見事な彫刻が施された聖歌隊席など、内部の装飾も圧巻。
カテドラルに隣接する高さ97メートルのヒラルダの塔は、もともとモスクのミナレット(尖塔)として建設されたもので、16世紀にプラテレスコ様式の鐘楼が付け加えられました。
ヒラルダの塔の上から眺めるおもちゃ箱のようなセビーリャの街並みは壮観。セビーリャの街が、さまざまな様式の建造物で彩られていることが手に取るようにわかります。
世界遺産のインディアス古文書館をはさんで、カテドラルのほど近くにたたずんでいるのが、やはり世界遺産のアルカサル。
カテドラルと並ぶセビーリャの見どころで、イスラム支配時代の城を、レコンキスタ後にキリスト教徒の王が改築したもの。細部まで丹念に施された芸術的なイスラム装飾には目を見張ります。
カテドラルの東には、かつてユダヤ人居住区だったサンタ・クルス街が広がります。
迷路のように入り組んだ路地に白壁の家々が立ち並び、表通りとは別世界の趣。アンダルシアならではのエキゾチックな雰囲気が味わえます。
「この先に何があるんだろう」とワクワクさせられるサンタ・クルス街。ショップやバルも多いので、ゆったりとそぞろ歩きを楽しんでみましょう。
他の見どころからはやや離れるものの、壮大なスケールに圧倒されるスペイン広場も必見。
この広場は、1929年に開催されたイベロ・アメリカ博覧会の会場として建設されたもの。扇形の広場を囲む建物に沿って、スペイン各地における歴史的場面を描いたタイルがはめ込まれた58のベンチが置かれています。
繊細かつ鮮やかに彩色されたタイルの数々に、心躍らずにはいられません。
セビーリャの街を歩いていると、さまざまな様式の建築物が目に飛び込んできて、この街が歩んできた歴史のダイナミズムを肌で感じることができます。
スペイン第4の都市でありながら、一歩路地に入ると濃厚な下町情緒が漂うセビーリャ。この街は、まるで万華鏡のように、さまざまに異なる表情で私たちを魅了するのです。
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