コート・ダジュールの女王、南仏ニースで「天使の湾」の絶景を楽しもう

その美しさと風格から「リヴィエラの女王」と称される、南仏コート・ダジュール地方の中心都市、ニース。

コート・ダジュールを語るときには欠かすことのできない存在です。

漠然と「高級リゾート」のイメージはあっても、実際のところ、日本ではあまりよく知られていないのではないでしょうか。

高級リゾートのイメージとは裏腹に、海沿いの華やかな通りから旧市街に一歩足を踏み入れると、意外なほどに庶民的な下町の風景が広がっています。

ニースに来たら絶対に見逃せないのが、旧市街の東に位置する城跡のある展望台からの絶景。

展望台に行くにはいくつかのルートがあります。ディープな雰囲気を感じながら旧市街の住宅地の階段をのぼってもいいですし、徒歩がつらい場合には、ホテル「スイス」の横にあるエレベーターを利用することもできます。旧市街をさまよいながら展望台にたどり着くのは思いのほか楽しいので、体力に余裕があるなら徒歩がおすすめです。

展望台がある丘の上はゆったりとした公園になっていて、見る位置によって異なる風景が楽しめます。

こちらは展望台のすぐ隣にあるニースの港の風景。クルーザーが停泊し、港に面して高級マンションなどが立ち並ぶ風景は壮観。「さすがは高級リゾート!」と思わせられる風景です。

ちょうど、フランス領の離島、コルシカ島への船が出航するところでした。

港と反対側に見えるのが、ニースのビーチと旧市街の風景。

ニースの海がこんなにも碧いなんて、知っていましたか?「コート・ダジュール」とは、「紺碧海岸」の意味。その名にふさわしく、碧く透き通った海が美しく弧を描く景色は感動的です。

ニースの海岸線は、その美しさから「天使の湾」とも呼ばれています。海の色と、芸術的なまでの海岸線の曲線を見れば、そう呼ばれるのも納得できるはず。

市街地のほうを見渡せば、一面に歴史的建造物、ホテル、別荘などが広がっており、「リヴィエラの女王」の異名にふさわしい貫禄が感じられます。

海沿いから一歩内側に入ったところには、ニースがイタリアの王国の支配下にあったころの面影を残す、パステルカラーの建物が並ぶ旧市街が。オレンジ屋根のあいだから、ところどころに教会の塔が頭をのぞかせる風景はなんだかノスタルジックです。

高級リゾートとしての表情と、異文化の影響を受けてきた歴史都市としての表情、対照的な表情を併せ持つ多様性がニースの魅力なのです。

展望台のある公園は地元の人々の憩いの場となっていて、観光客よりも地元の人のほうが多いくらい。ニース随一の絶景スポットでありながら、ガイドブックで大々的に取り上げられていないからなのか、ここまで来る観光客は案外少ないようです。

ニースに来てこの風景を見ずに帰るなんてもったいない!ニースを訪れる際には、必ずこの展望台を旅行プランに入れて、ニースの絶景を楽しみましょう。

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