リスボン最高の絶景ビュースポット!紀元前からの歴史をもつサン・ジョルジェ城
|「7つの丘の街」の異名をもつ、ポルトガルの首都リスボン。起伏に富んだ情緒あふれる街並みは、ヨーロッパでも有数の美しい景観を誇っています。
そんなリスボンの街を一望する絶好のビュースポットが、サン・ジョルジェ城。その歴史は紀元前7世紀ごろにまでさかのぼり、5世紀には西ゴート族、9世紀にはイスラム教徒、14~16世紀にはキリスト教徒の王と、その所有者は時代とともに入れ替わってきました。
現在見られる城砦は、11世紀の中頃、イスラム教徒によって築かれたもの。リスボンの街を見守ってきたサン・ジョルジェ城の歴史は、そのままリスボンの歴史でもあるのです。
サン・ジョルジェ城への行き方は、徒歩とバスのほかに、もう一つ坂の街リスボンならではのユニークな方法があります。それがバイシャ地区からエレベーターを利用する方法。2基のエレベーターを乗り継いで、サン・ジョルジェ城のふもとまで行くことができます。
エレベーターを降りた後は、土産物屋などが並ぶ坂道をのぼると、サン・ジョルジェ城にたどり着きます。
サン・ジョルジェ城でのとっておきの楽しみが、展望台から眺めるリスボンのパノラマ。
展望台はとても広いので、少しずつ変わっていく景色をさまざまな角度から楽しむことができます。
まるで海かのように見えるのが、テージョ川。大航海時代には、冒険者たちがここから外洋へと乗り出しました。
テージョ川に架かる赤い橋は、1966年に開通した「4月25日橋」。2014年には、旅行サイト「European Best Destinations」で、ヨーロッパの最も美しい橋第1位に選ばれました。建設当初は当時の独裁者の名にちなんで「サラザール橋」と呼ばれていましたが、1974年4月25日の革命によって新政府が誕生したことを記念し、「4月25日橋」と呼ばれるようになったのです。
青く輝くテージョ川とオレンジ屋根の建物のコントラストは実に鮮やか。リスボンの美しい街並みを見下ろす感動に胸が熱くなります。
リスボン屈指の繁華街、バイシャ地区には、サンタ・ジュスタのエレベーターの姿が。バイシャ地区ではひときわ高いエレベーターも、サン・ジョルジェ城から見るととても小さく見えます。
新市街のほうを見渡せば、いくつもの新しい高層ビルが目に入ります。古い街並みを守りつつも、年々発展を続けるリスボンの風景がここにあります。
城壁にのぼって歩くこともでき、展望台とはまた違った方角の風景が楽しめます。日本人の感覚からすると小さな街が多いヨーロッパですが、リスボンはずいぶん大きな街であることが実感できるはずです。
文字通り、リスボンを一望できる絶景スポット、サン・ジョルジェ城。時を超えてリスボンの街を見下ろしてきた城からの風景を見ずにリスボンを去ることはできません。
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