【世界の市場】ポルトガル・ポルト市民の台所「ボリャオン市場」を散策する
|ポルトガルの北部に位置しおよそ26万人が暮らす第2の都市ポルト。
ポルトの名前はポルトガル語で「港」を意味しており、数百年前から港町として商業の町として栄えてきました。
そんなポルトには世界遺産の「ポルト歴史地区」があります。
そんな歴史地区のの目抜き通りで、1日じゅう様々なお客様で賑やかなサンタ・カタリーナ通りを少し入ったところに、突如として現れる公設市場があります。
それが今回ご紹介するポルト市民の台所「ボリャオン市場」。
市場のすぐ近くにあるアルマス礼拝堂の200年を超える歴史に並んで、このボリャオン市場も1839年から180年も続いているという、長い歴史があります。
そんな歴史ゆえ、2013年には一般の市場であるものの、「公共モニュメント」として再分類化されたという、異色の経歴を持っています。
ポルトの中でも最も象徴的な市場であり、伝統的かつ典型的な庶民の台所、それがここ「ボリャオン市場」なのです。
長年にわたってポルト市民の台所を支えてきている商店の並ぶ古い造りは、ちょっとやそっとじゃマネのできない、地元の生活に根付いた味わい深さがあります。
魚、花、果物、日用品、お土産、食事処、さらには薬局まであります。
どこのお店も一般的な市場価格よりも安いので、まとまった数のお土産などを買う際にもとても便利。
たまに元の価格が既に安い物のに気前よく値段交渉に答えてくれたりするので、訪れる際には簡単なポルトガル語を覚えていくと更に楽しめることでしょう。
ポルトガルの名産ワイン「ポートワイン」のお店では、その場でグラスをテイクアウトすることもできますので、気になる物があったら試してみてから購入を判断してもいいですね。
さらにポルトガルは魚介類も豊富で美味しいと有名な場所です。
ポルトガルが面する大西洋で採れたばかりのタラ、イワシ、タコやイカなどの新鮮な魚介を店主のおばさんが捌(さば)いていました。そんな市場の光景は、ポルトガルらしい光景の1つです。
そんな港町には、可愛い町猫が住んでいます。
市場は午後よりも午前の方が活気がありますが、あまり朝早く行くと準備中の場合もあるので、オススメの訪問時間は10時から13時くらいの間です。
観光地では決して見ることの出来ない地元民の生活を感じながら、暮らすように旅をしてみてはいかがでしょうか?
きっといつもの旅では感じる事ができない、ポルトガルの風を感じる事ができるはずです。
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ボリャオン市場(Mercado do Bolhão/メルカード・ドゥ・ブリャォン)
場所 Rua Formosa, 4000-214 Porto
時間 7:00-17:00