東京都から千葉県を県境越え!日本の音風景100選に選ばれた「矢切の渡し」で江戸川の風景を楽しもう

東京都葛飾区と千葉県松戸市を結ぶ渡し船「矢切の渡し」。江戸時代初期から続く、都内に唯一残る貴重な渡し場です。

日本の音風景100選にも選ばれた「矢切の渡し」は、江戸時代に江戸川の両岸に田んぼを持つ農民がその耕作のため、関所の渡しを通らず農民特権として自由に渡し船で行き交うことができたのが矢切の渡しの始まりと言われています。

現在も、関東地方を流れる一級河川「江戸川」を小さな渡し船が往復しており、伊藤左千夫の名作「野菊の墓」や、歌謡曲「矢切の渡し」で登場したので一躍有名になり、その名を世に広めたことから、知る人ぞ知る観光地でもあります。

矢切の渡しは、京成電鉄金町線「柴又駅」から徒歩15分。駅前からの参道を通り、柴又帝釈天を超えた先にある柴又公園内に船着場があります。

先祖代々矢切の渡しを受け継いでいる船頭一人が、対岸まで渡し船を自ら運航しています。

渡し船の運航日は、冬の時期12月~3月上旬は土・日・祝日と庚申の日のみ。

雨天・強風時は運休ですので、事前に運航されているかどうかを確認した方がいいでしょう。

運行時間は10:00~16:00頃までだが、特に時刻表があるわけでもなく、一艇が東京都と千葉県を往復するのをそれぞれの船着場で待って船が来たら乗車する形となっています。

乗船料金は、片道200円。船に乗車するときに支払いをするが、お釣りのないように事前に小銭を用意しておくといいでしょう。

基本は、船頭が手で漕ぐ形だが、繁忙期や風の強い日などは、モーターで運行されています。

天気の良い日は、船から見える江戸川の風景と風が気持ちよく、ゆっくりと約10分ほどの船の旅を楽しむことができます。

東京都から千葉県の対岸に着くと、千葉県松戸市矢切側の渡し場の風景は主に田んぼが広がっており、最寄りの公共交通機関から遠いため、多くの乗客は東京の柴又側から乗船し、再び戻って往復利用をして船の旅を楽しむのが「矢切の渡し」の定番の利用方法となっています。

また土休日に限り、矢切側の渡し場と、JR東日本・新京成電鉄「松戸駅」間でバスが運行しているので、千葉県側から乗船する乗客もいます。

東京の柴又に観光に来た際は、矢切の渡しの船で江戸川の風景の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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矢切の渡し
住所:東京都葛飾区柴又7-18先
営業時間:3月中旬~11月:毎日 10:00~16:00頃
     12月~3月上旬:土日祝日、庚申の日のみ運航 10:00~16:00頃
料金 大人片道200円 子ども片道100円
定休日 冬期平日
※荒天時は運休、1月1~7、帝釈天縁日の日は運行
HP https://www.matsudo-kankou.jp/2013/06/06/矢切の渡し/