ロマンティックな雰囲気が漂うドイツ・ボーデン湖畔の町メーアスブルク

ドイツでも指折りのリゾート地として知られているボーデン湖。スイス、オーストリア、そしてドイツと3か国をまたがるボーデン湖には、特に夏のバカンスシーズンには大勢の人が訪れ、周辺の町は大変な賑わいを見せます。

ボーデン湖周辺にはそれぞれ特徴ある町がいくつもありますが、今回ご紹介するのはその中でもひときわロマンティックな雰囲気が漂うメーアスブルクという町です。

町の背後にある坂の上には州立ワイナリーもあり、ワインの町としても有名なメーアスブルク。観光客が多いながらもどこかのんびりとした空気が町全体を包み、休暇気分にどっぷりと浸ることができます。

そんなメーアスブルクへのアクセスはなんと船!この町には鉄道が通っていないのです。

周辺の町からバスでのアクセスも可能ですが、多くの人が利用するのが、スイスと国境を接しているコンスタンツからのフェリーです。

コンスタンツからフェリーに乗り15分ほどすると、やがてメーアスブルクの町が見えてきます。坂の上に立つ黄色い建物は州立ワイナリー、ピンクの建物は18世紀に建てられた新城です。

湖畔にはレストランやホテルがずらっとならび、その雰囲気はまさにリゾート地そのもの。

そこから旧市街の中へ入っていきましょう。通りにはワインを売る店や土産物屋などが並びます。

可愛らしい家に囲まれた坂を上がっていくと、やがてマルクト広場にたどり着きます。どの建物も色鮮やかで、まるで絵本の中の世界をそのまま再現したかのようです。

坂の上には「旧城」と「新城」という2つの城があり、どちらも博物館になっています。旧城では中世の暮らしぶり、新城では18世紀から19世紀初頭にかけて使用されていた家具や絵画などが展示されています。特に見た目も華麗で色鮮やかな新城からは、当時この地を治めていた司教の権力の大きさを伺い知ることができます。

町を散策していると、頭上を飛んでいく飛行船を時折目にします。この飛行船は近郊の町フリードリヒスハーフェンから飛んできている遊覧飛行の飛行船なのです。

ボーデン湖周辺の町にはこの飛行船を開発したツェッペリンとゆかりのある地がいくつもあります。ここへ来るフェリーに乗ったコンスタンツは彼が生まれた地、そしてフリードリヒスハーフェンやこのメーアスブルクにはツェッペリンの博物館があります。

メーアスブルクの博物館は小さいながらも豊富な展示が魅力です。しかも展示品は全てオリジナルというのが自慢。この町に来たならぜひ訪れて頂きたい場所です。

湖畔のリゾートな一角があると思えば、可愛らしい旧市街や中世の城、博物館があったりと見どころたっぷりのメーアスブルク。何度も再訪したいと思わせるような魅力がこの町には宿っています。

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