【世界の美食】フィンランド最南端の町ハンコにある美食レストラン「オリゴ」
|フィンランド南部ウーシマー県にあるフィンランド最南端の町、ハンコ(Hanko)。
人口1万人に満たない小さな町ですが、美しいビーチや、緑の木々に囲まれた小径、点在するヴィラなどがあり、夏場は多くのヨットも停泊するリゾート地として人気があります。
夏のリゾート地という性質上、夏期のみ営業するレストランやカフェ、ショップも少なくありませんが、今回紹介するレストランオリゴは、ハンコで通年営業している数少ないレストランの一つ。
ハンコ東港のすぐ近くにある、1897年に作られた古い倉庫を改築し、2001年からレストランとして営業を続けています。
レストランオリゴの経営者、ジャン・ウェスターリン氏。
こちらのレストランでは、夏場はシーフードブッフェが特に人気。また、ビーフペッパーステーキやサーモンスープもよく食べられる定番メニューだそうです。
岩肌がむき出しの店内は独特の雰囲気が漂い、まるでテーマパークの中のレストランのよう。
スターターとして、パンプキンジンジャースープをいただきました。
もともとフィンランドでは生姜を料理に使うことはなかったそうですが、近年海外からの影響で、生姜を使う料理も人気がでてきているのだとか。
もったりと濃厚なパンプキンスープにぴりりと生姜が効いた、お腹にやさしいスープでした。
レストランハンコではジビエ料理も食べることができます。
この日いただいたのは、今の季節(9月上旬)によく食べられる野鴨のロースト。
中心部分にほんのり赤みが残る野鴨の肉に、赤ワインベースの濃厚なソースがかかっています。
付け合わせは菊芋のピュレとキャベツ。
筆者は初めて野鴨を食べたのですが、血の匂いを感じる野趣あふれる味わいで、好き嫌いが分かれそうな印象を受けました。レバーや生肉が好きな人は口に合うのではないかと思います。
デザートは、シーバックソーンのピュレがかかったプティング。
独特の食感と酸味を持つシーバックソーンは、日本では「砂地茱萸」または「サジー」と呼ばれています。ビタミンやミネラルを多く含み、フィンランドではデザートによく使われるそうです。
ディナーを終え、21時ころにレストランオリゴを出ると、正面の港に停泊するたくさんのヨットの向こうに、月が輝いていました。
フィンランドの夏は、白夜の影響で夜21時を過ぎても真っ暗にはならないので、ゆっくりディナーを楽しんだ後も、景色を眺めながらホテルに戻ることができます。
フィンランド最南端の町ハンコで食事を楽しむなら、通年営業のレストランオリゴを候補に入れてみてはいかがでしょうか。
提供:CAITOプロジェクト
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【施設詳細】
名称 RESTAURANT ORIGO
住所 Satamakatu 7, 10900 Hanko, Finland
電話 +358(0) – 19 248 5023
営業時間 通年12:00 – 22:00
公式サイト http://www.restaurant-origo.com/?lang=en