【個性的な教会】可愛い見た目からは想像できないフィンランド・タンペレ大聖堂が凄い!

フィンランドの第二の都市タンペレ(Tampere)は湖と森に囲まれた自然豊かな場所で、工業都市として発展した歴史を持ちます。世界で唯一のムーミン博物館があることで密かな注目を集めており、首都のヘルシンキから日帰り旅行も可能です。

この街のシンボル的存在のタンペレ大聖堂は、おとぎ話に出てくるような尖がり屋根に石造りの建物。外観の美しさも素晴らしいものですが、実は大聖堂の内部も個性的なんです。

それでは、今回はフィンランドのタンペレ大聖堂をご紹介します!タンペレ駅から徒歩5分ほどの距離にあるタンペレ大聖堂(Tuomiokirkko)はゆるやかな丘の上にあり、周囲は緑が溢れる小さな広場になっています。

大聖堂の周りをぐるりと囲む塀、赤い尖がり屋根がどことなく中世の雰囲気を連想しますが、ラルス・ソンクによって設計され、20世紀初頭に完成したフィンランドナショナルロマン主義建築です。タンペレ大聖堂の建設が計画された頃、工業都市として急速に発展したタンペレは、人口が急激に増加しました。

街の東側の地区には、かつて北欧最大規模の工業地区であった「フィンレイソン工場(Finlayson)」があり教会は日曜日になるとひどく込み合ったそうです。その為、街の西側に2000人をも収容できるタンペレ大聖堂が建てられることになりました。大聖堂に足を踏み入れると、天井のフレスコ画に美しいステンドグラス、マグヌス・エンケルによって描かれた祭壇画の迫力に圧倒されることでしょう。

特に、植物のレリーフや翼が描かれたフレスコ画は、一般的な教会で見るものとはあまりにもかけ離れています。天井にある天使の翼を連想する模様の真ん中の部分をよく見ると、攻撃的なヘビの姿が。

毒々しいとさえ表現できる絵は、吸い込まれてしまいそうな迫力ですね。礼拝堂をぐるりと囲む壁画には、裸の少年が花輪を運ぶ姿が描かれています。ヒューゴ・シンベリによって描かれたタンペレ大聖堂のフレスコ画は、人間の死について考えさせられるような作品が多く、祭壇横に飾られている「死の庭園」、二階席に飾られた「傷ついた天使」などが有名です。

「死の庭園」は、死者が命ある花を愛でる姿のコントラストが強烈なインパクトを放っています。教会内は柱の細部まで細かい装飾が施されており、美術館のような見ごたえがあります。ヒューゴ・シンベリによって手掛けられたステンドグラスは、一つ一つの異なるデザインで、ずっと眺めていたい程の美しさですね。可愛い外観も大聖堂の内部も、独特の世界感を持つタンペレ大聖堂は、一度訪れると忘れる事ができない程の素晴らしい場所です。

ぜひ、フィンランドの第二都市のタンペレと街の象徴である大聖堂を訪ねてみませんか?

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名前 タンペレ大聖堂(Tuomiokirkko)
住所 uomiokirkonkatu, 33100 Tampere,Finland
アクセス タンペレ駅から徒歩約5分程
営業時間 10~15時(夏季は17時まで)
定休日 なし
公式サイト https://tampereenseurakunnat.fi/kirkko_tampereella/kirkot_ja_muut_tilat/kirkot/tuomiokirkko
料金 無料