イタリア・ローマ4大大聖堂のひとつ!聖母マリアにささげられたサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂の魅力に迫る
|カトリックの本場ローマには大小様々な教会や大聖堂があり、道を歩けば教会にぶつかるといっても過言ではありません。いくつもある教会の中において一目置かれる存在でもあるのが、テルミ二駅近くにあるサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂。教皇によって建てられた「ローマ4大大聖堂」のひとつでもあり、豪華絢爛な内部の装飾は一見の価値がありです。
その歴史は356年にまで遡るという大聖堂。教皇リベリウスがこの年の夏、「数日のうちに雪が降る地に聖堂を建てよ」という聖マリアのお告げを夢の中で聞いた、という逸話が残されています。大聖堂が建造されたのは5世紀とのこと。
ちなみにサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂はバチカンの外にあるものの、大聖堂はバチカン市国に属し、バチカンの法律が適用されます。
36本もの大理石の柱が並ぶ中心廊。この上方と祭壇上方のアーチに描かれているモザイクは、大聖堂が建設された5世紀のもの。1500年以上も前のモザイクがここまで状態良く残されているのには驚きです。
建物全体を見ても、このサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂は4大大聖堂の中で最も建設当時の面影が残されています。
フェルディナンド・フーガ作の「天蓋」と、その下にある主祭壇は大聖堂の中でも特に独特なオーラを放っています。豪華絢爛な主祭壇からは、教皇の力の大きさがどれほどのものなのかが、まるで手に取るかのように分かる気がしてきます。
地下の部分には大理石でできた教皇像が祈りをささげています。その視線の先にあるのは、「かいば桶」の木片が納められている聖なる遺物です。このかいば桶はイエスが誕生した際にこの中で眠ったとされています。
天蓋の後ろにあるのが、13世紀に描かれたローマ・モザイクの代良作「マリアの戴冠」。色彩に富んだモザイク画は、ため息が出るほど美しいです。
中心廊の両側にはシスティーナ礼拝堂、パオリーナ礼拝堂という2つの礼拝堂があります。モザイクが中心の中心廊と異なり、こちらでは繊細なフレスコ画が壁や天井に描かれています。ひとつひとつの細かな装飾があつまり、まるで完成された芸術作品のようです。
圧倒的な美しさはまるで聖マリアを称えているかのよう。大聖堂の中へ一歩踏み入れれば、なぜこの大聖堂が「聖マリアに捧げられた」と言われているのかが分かる気がします。
サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂はテルミ二駅近くにあり、駅から徒歩でアクセスが可能です。その美しさをあなた自身の目でも確かめてみてください。
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サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂
住所:Via Liberiana, 27 00185 Roma
開館時間:7:00~19:00
入り口でセキュリティチェックあり。肩を出した服やショートパンツ等、露出の多い服装では入場できません。