モロッコの首都・ラバトのメディナにあるおしゃれな隠れ家「リヤド・ダル・カリマ」
|モロッコの首都・ラバト。整然とした新市街と下町情緒あふれる旧市街、まったく異なる2つの顔をあわせ持つこの街は、「ラバト:近代都市と歴史的都市が共存する首都」として世界遺産に登録されています。
そんなラバトのメディナ(旧市街)にある、とっておきの隠れ家ホテルが、「リヤド・ダル・カリマ(Riad Dar Karima)」。
地元の人々でごった返すメディナ内にありながら、落ち着いた通りにありとても静か。メディナの喧騒を忘れてゆったりとくつろぎの時間を過ごせるプチ・リヤドです。
「リヤド」とは、もともとアラビア語で「中庭をもつ邸宅」を意味する言葉。現在では、たいてい「中庭をもつモロッコの伝統的な邸宅を利用したホテル」の意味で使われています。
一口に「リヤド」といっても、「ゲストハウス」と呼ばれるようなカジュアルな宿から5つ星ホテルまで、グレードはさまざま。
リヤド・ダル・カリマは高級リヤドとはいかないまでも、ちょっとした贅沢感と非日常感が楽しめる宿。上質感とアットホームな居心地の良さが共存した、肩ひじ張らずにリラックスできる雰囲気が魅力です。料金は1泊2名一室、朝食付きで1万2000円程度から。
メディナを縦に走る2本の大通りに挟まれた小さな通りにひっそりとたたずむリヤド・ダル・カリマ。
通りに出ているのは小さな看板だけで、この奥におしゃれな隠れ家があるようには見えません。
しかしこの扉の奥には、美しい中庭をもつ静寂の空間が広がっています。
モロッコの伝統的なタイル敷きの床には、ロマンティックな真鍮製のイスとテーブルが配置されていて、まさに憧れていたリヤドの世界。
到着すると、ミントティーとお茶菓子のおもてなしが。お皿やティーポット、ポットカバーなど、雑貨の一つひとつが可愛らしく、心が弾みます。
中庭を囲むように配置されている客室は、一つひとつ異なる内装が施されたこだわりの空間。
モロッコの伝統的な装飾にフランス風のインテリアをミックスさせた、フレンチ・モロッカンスタイルのお部屋はいずれもおしゃれで洗練されていて、特に女性にはたまらないはず。
1階に位置する「Fairuzダブルルーム」は、優しい色調のロマンティックな客室。女性やカップルの宿泊にぴったりです。
ベッドは天蓋付きのお姫様風。
繊細で優雅な印象の真鍮製のイスやテーブル、ゴージャスな鏡、キュートなシャンデリアといったヨーロッパ的なインテリアと、素朴な床のタイルやドアの装飾、エキゾチックなランプやお皿といったモロッコの伝統的なインテリアが絶妙にマッチ。日本でも真似したいと思うほどのセンスの良さです。
バスルームの天井には色とりどりの精緻な装飾が。館内の細かい装飾を愛でるのも、リヤド滞在ならではの楽しみです。
客室だけでなく、1階のラウンジや中庭、屋上テラスなど、宿泊者がリラックスできる共用スペースが充実。アクティブに観光もいいですが、せっかくおしゃれなリヤドに泊まるなら、のんびりと読書などを楽しむ時間をとってみてはいかがでしょう。
リヤドの朝はもちろん朝食から。晴れた日には天井から日光が差し込む中庭でいただく朝食はそれだけで贅沢な気分になれます。
メニューはモロッコ風クレープやパン、ゆで卵、ヨーグルト、ドライフルーツなど。
これに生絞りのオレンジジュースがたっぷりと付いてきます。もちろんミントティーやコーヒーといった温かい飲み物も楽しめますよ。
「泊まる」という旅行ではごく当たり前のことを、特別な体験にしてくれるリヤド・ダル・カリマ。上質なのに、アットホームなラバトの隠れ家で心地よい時間を過ごしてみませんか。
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「リヤド・ダル・カリマ(Riad Dar Karima)」
住所:8 Rue Jamaa Moreno, El Gza, Medina, Rabat 10000, Morocco