ドイツ・モーゼルワインの町コッヘムで絶景を楽しむ
|ドイツ西部の町コッヘム。モーゼル川流域に佇む小さな町はワインの産地として有名なほか、その可愛らしい旧市街を目当てに多くの観光客が訪れます。
特に夏場はドイツ国内のほか、隣国ベルギーやオランダ、ルクセンブルクからも多くの人が集まり、小さな町が活気づく季節。ワイン畑の丘のうえにあるライヒスブルク城での城祭りをはじめ、様々なイベントが開催されて大いに賑わいます。
今回紹介するのは、そんな賑やかな町から少し離れ、コッヘムの街並みを上から見下ろす事ができる絶景スポット。町からは山の上に十字架がそびえている様子が見える、この場所です。
ここからモーゼル川や湖畔に佇む街並み、背後にそびえるライヒスブルク城が織りなす美しい風景を見ずして、コッヘムを去ることは許されない。そう筆者が感じるほど、皆さんにも訪れて頂きたい場所なのです。
「ピナー・クロイツ(Pinner-Kreuz)」と呼ばれる絶景スポットへは、町はずれにあるチェアリフトを利用します。
ここから時速0.8mのリフトで360m先の山頂駅へ。心地いい風に吹かれながら眼下に広がる森を眺めていれば、あっという間に到着です。
山頂駅からは徒歩で絶景スポットへ。写真のように足場の悪い場所もあるので、歩きやすい靴で行かれるのを強くお勧めします。
しばらく進んでゆけば、待望の絶景が目の前に。ゆったりと流れるモーゼル川のほとりに広がるコッヘムの街並み、そして睨みを利かせるかのように町の背後にそびえ立つ城。
フランスから流れる全長545キロのモーゼル川は、ここから更に下った場所にあるコブレンツの「ドイチェス・エック」という点でライン川に合流します。ロマンティックな古城が点在する場所としてはライン川があまりにも有名ですが、モーゼル川流域でも同様の景色が楽しめるのです。
背後にある巨大な十字架。下から見上げたときはそこまで大きく感じませんでしたが、間近で見るとだいぶ迫力があります。また夜になると十字架自体が光り、その様子はどことなく神々しいものです。
また山頂駅周辺にはカフェがあるほか、ここから近郊の町へハイキングをする事も可能。モーゼル川流域の大自然を感じながら、町から町を歩いて巡るのも楽しそうですね。
高台の展望台から見下ろすコッヘムの街並み。観光客でひしめく町なかとはまた違った、コッヘムの別の顔がそこにはあります。
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