【世界の街角】スペイン・テネリフェ島北部にある緑あふれる町「サンタ・クルス」

アフリカ大陸の西側に浮かび、欧州からの旅行先としても人気のテネリフェ島。島の北部にある町サンタ・クルスは、南部のリゾート地とはまた雰囲気の異なる都会的な町です。近代的な建物が並びながらも町の中には緑や鮮やかな花が多く、南国情緒も感じられる場所。

ショッピングはもちろん、海岸沿いをのんびり散策したり近郊のビーチでくつろいだりなど、様々な楽しみ方を提案してくれます。

さっそく町の散策を始めましょう。スタート地点となるのは、フェリー乗り場にも近い「スペイン広場」。大きな池がとても涼し気な雰囲気を演出し、日差しの強い日でもどこか爽やかな気分になれる場所です。

池のほとりには「SANTA CRUZ」の文字をかたどったオブジェもあり、人気の撮影スポットになっています。

スペイン広場から海岸沿いを南へ下っていくと、まるでシドニーにあるオペラハウスの様な外観の建物「アウディトリオ」が見えてきます。テネリフェ島を代表する現代建築でもあるアウディトリオは、アテネオリンピックのスタジアムなどを手掛けたスペイン人建築家サンティアゴ・カラトラバの設計。2003年に完成し、会議ホールやコンサートホールとして使用されています。

近くから見上げる建物は迫力たっぷり。夜のライトアップも美しいので、サンタ・クルスに滞在される方はぜひ夜の散歩にも出かけてみてください。

アウディトリオからのびる海岸線は、ヤシ科の植物に特化した植物園「パルメトゥム」に続きます。進むごとに大きなサボテンやヤシの木が現れ、すでにここから植物園がはじまっているかのよう。

面積12ヘクタールもの広大な丘を利用した「パルメトゥム」は、ヤシ科を中心に2000種もの植物をあつめた植物園。かつてゴミ集積場だった場所から、20年もの歳月をかけて美しい緑のオアシスに生まれ変わりました。エリアごとにアジアやアフリカといった地域の植物が集められ、植物を巡るつかのまの世界旅行が楽しめます。

地元民の台所を覗いてみたければ、アフリカマーケットへ足を運んでみましょう。新鮮な野菜や果物、チーズや魚など200点以上が並び、エキゾチックな食材が多く見ているだけでも興味深いです。ここで食材を調達し、自分で調理するのも楽しそうですね。

町の近郊には「テネリフェ島で最も美しい」と言われるビーチ、「プラヤ・デ・ラス・テレシタス」があり、町からはバスでアクセスできます。テネリフェ島のビーチは岩場であることが多いですが、ここにはサハラから運んだ砂が敷きつめられているので寝転がったりするのにも快適。リゾートホテルが並ぶ南部のビーチと比べ人が少ないのも特徴です。

都会でありながら緑が多く、町じゅうがまるで植物園のようなサンタ・クルス。テネリフェ島には大自然が楽しめるアトラクションも沢山ありますが、たまにはのんびりと町の散策をするのも良いものです。また各地を結ぶバスも出ているので、レンタカー無しで島内を観光したい方はここを島北部の拠点にすることをおすすめします。

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