【世界の街角】南ドイツ観光の定番・ネッカー川のほとりに広がる美しい古都ハイデルベルク
|南ドイツ観光の定番として、日本人にも人気の町ハイデルベルク。マンハイムからチェコのプラハまで続く古城街道に属し、丘の上にそびえるハイデルベルク城の麓には「古都」と呼ぶにふさわしい美しい旧市街が広がります。
また14世紀創立のドイツ最古の大学がある、学生の町としての一面も持つハイデルベルク。若者が多いせいか町全体が活気で満ち溢れ、学生たちが通う居酒屋も多いです。目抜き通りであるハウプト通りが旧市街を東西に通り、道に沿ってショップやカフェ、お土産屋さんのほか「学生牢」など町の見どころが集まっています。
ハイデルベルクのハイライトといえば、町を見下ろす場所にあるハイデルベルク城。13世紀に建設されたと言われる城は、17世紀に勃発したプファルツ継承戦争でルイ14世率いるフランス軍に破壊され、そのままの姿で現在まで残されています。
城内にあるのは巨大なワイン樽。現在あるものは1751年に完成したもので、なんと20万リットル以上ものワインが入るのだとか。樽の上には上ることができ、間近で見るとその大きさがよく分かります。ほかにも調剤技術の発展を扱った珍しい博物館では、薬やそれらを保管した容器、調剤道具などが展示されています。
ハイデルベルク城を見学したら、旧市街の散策を楽しみましょう。学生の町ハイデルベルクらしい観光スポットが、冒頭でも触れた「学生牢」。かつては学生の起こした騒ぎは大学によって取り締まられ、裁かれた学生はここに投獄されていました。
といっても投獄されたのは重犯罪者ではなく、喧嘩や店の物を壊したという程度。ここに投獄されることはある種の名誉でもあり、壁に自分の名などを書きながら投獄生活を楽しんでいたのだといいます。
町の中心にあるのは、100年以上もの歳月をかけて1515年に完成した聖霊教会。現在はプロテスタントの教会となっていますが、1706年から200年以上にわたりカトリックとプロテスタントの間を揺れ動いてきたという歴史があります。
ゴシック様式ならではの高い天井と美しいアーチ。教会はプファルツ選帝侯の埋葬地でしたが、プファルツ継承戦争中にループレヒト3世とその妃の墓を残してほぼ全てが破壊されてしまいました。
街を歩き回ってお腹が空いたら、ドイツ料理が味わえるビールレストラン「フェッターズ・ブラウハウス」へ行ってみましょう。店内ではビアハウスらしくカウンターの横に大きなビールタンクが置いてあり、人々の楽しそうな話声でとても賑やか。お店の人おすすめの肉料理はどれもボリュームたっぷりですが、沢山歩いたあとならペロリと平らげられるはずです。
名前 フェッターズ・ブラウハウス(Vetter’s Alt Heidelberger Brauhaus)
住所 Steingasse 9, 69117 Heidelberg
営業時間 11時半~24時
時間に余裕があるのであれば、中心部から少し離れた「哲学の道」を歩いてみるのもおすすめ。美しい街並みと古城がおりなす風景は、まさに「絶景」と呼ぶにふさわしいでしょう。
歴史の息吹を感じさせる古都ハイデルベルク。この町の美しさは、一度目にすれば決して忘れることができません。
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