南ドイツ観光の定番ハイデルベルク ライトアップされた古城を背に繰り広げられるクリスマスマーケット

南ドイツ観光の定番として、日本人のみならず世界各国から旅行者が押し寄せるハイデルベルク。ドイツ最古の大学を擁す学生の町としても知られ、歴史情緒を称える町並みは若き学生たちのエネルギーで満ち溢れているようでもあります。

そんなハイデルベルクのクリスマスマーケットでは、歴史ある街並みにピラミッドや巨大なワイン樽、イルミネーションで彩られた140件あまりの店が登場。風光明媚な旧市街が、この時期ばかりはおとぎの世界に変貌を遂げます。

ハイデルベルクでは町の各地でクリスマスマーケットが開催されますが、必ず押さえておきたいのは旧市街の中心にあるマルクト広場、大学広場、コルンマルクトそしてカールス広場の4ヵ所。駅から旧市街までは距離があるので、バスを利用して「Universitätsplatz」で下車すれば大学広場のクリスマスマーケットはすぐ目の前です。

町の中で一番大きな大学広場のマーケット。巨大なピラミッドの下では訪れた人々がグリューワインで暖をとっているほか、店の前では真剣に品定めする人達の姿も。

店に並んでいるのは、クリスマスオーナメントや蜜蝋のろうそく、ウール製品など「クリスマス」や「冬」を連想させる商品たち。このほか手工業者が手作業で仕上げた木工製品やアクセサリーなども並び、ついつい足を止めて商品に見入ってしまいます。

ドイツ東部にあるエルツ山地が発祥の「煙だし人形」もこんなに種類が沢山。これを一つ置くだけでもドイツのクリスマスの雰囲気が自宅で楽しめるので、お土産にもおすすめです。

大学広場からハウプト通りに出て東へ進むと、マルクト広場では聖霊教会の前にクリスマスマーケットが広がります。ここで皆の注目を集めているのは、ハイデルベルク城にもある大きなワイン樽。城には容積22万リットルという世界最大のワイン樽があり、観光名所にもなっているのです。

マーケットにあるワイン樽の正体は、こちらもグリューワインをはじめとするドリンクのお店。樽の上には大酒飲みの道化師ペルケオが鎮座し、ワイングラス片手に行き交う人々を見下ろしています。

マルクト広場のすぐ側にあるコルンマルクトでは、「冬の森」を囲むように店が数件並びます。あちこちにモミの木があしらわれ、他の会場とはまた違った雰囲気。

コルンマルクトからカールス広場まで足をのばすと、そこにはハイデルベルク城を見渡せるスケートリンクが。日が落ちるとリンクはムーディーにライトアップされ、その中を大人も子供もスイスイと気持ちよさそうに滑っていきます。お城の絶景を楽しみながら滑るのも、他ではなかなか出来ない体験ではないでしょうか。

風光明媚な町並みがおとぎの国に変貌するハイデルベルクの冬。クリスマスのイルミネーションで彩られた旧市街を眺めながら、グリューワインで暖まるのもまた一興です。道化師ぺルケオのように、ワインの飲みすぎにはご注意を!

ハイデルベルクのクリスマスマーケットは、2019年は12月22日までの開催となります。コルンマルクトの冬の森とカールス広場のスケートリンクは1月1日まで。12月24日はクローズになるほか、クリスマス期間と年末は営業時間が異なるので詳しくはウェブサイトでご確認ください。

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Heidelberg Christmas Market(ハイデルベルク市ウェブサイト)