【コロナ後に見たい世界の絶景】まるごと世界遺産の建築天国・リガ

新型コロナウイルス感染拡大により、海外旅行はおろか、日常の外出すらも制限される日々。

旅好き・お出かけ好きの人は、自由に出かけられないことに対し、ストレスやフラストレーションを抱えて毎日を過ごされているのではないでしょうか。

しかし、こういった毎日もいつかは終わりが来ます。また自由に海外旅行が楽しめるようになるその日まで、今はしばしの脳内トラベルを楽しみましょう。

世界にはまだ見ぬ絶景がいっぱい!「コロナ後」に見たい絶景として、今回はラトビアの首都リガをご紹介します。

ラトビアは「バルト三国」と呼ばれるエストニア・ラトビア・リトアニアの中央に位置する国。その首都リガは13世紀からハンザ同盟都市として栄えた港町で、バルト三国最古かつ最大の都市でもあります。

バルト三国の首都、タリン・リガ・ヴィリニュスは、それぞれ歴史的な街並みが世界遺産に登録されていますが、リガはそのなかでも特にユニーク。時代ごとの建築様式の変遷をたどることができ、建築好きにとってはまさに「天国」とも呼べる風景が広がっています。

リガの見どころは、中世の面影を残す旧市街と、奇想天外なユーゲントシュティール様式の建物が連なる新市街。旧市街と新市街の両方が「リガ歴史地区」としてまるごと世界遺産に登録されているのです。

リガの旧市街は、バルト三国の首都のなかでもひときわカラフル。中世以降の街並みがそのままに残っており、おとぎの世界に迷い込んだかのような気分にさせてくれます。

その美しさから、かつて「バルトのパリ」とも称されましたが、リガの街並みの優美さはパリにもまったく負けていません。

リガの旧市街で絶対に見逃せないのが、聖ペテロ教会の塔からの眺め。72メートル地点にある展望台から眺めるリガの街並みは、文句なしの絶景!質実剛健な中世の建造物と、近世に建てられたパステルカラーの家々が見事に調和し、リガならではの風景を生み出しています。

リガを象徴する建物として、よくパンフレットなどにも登場するのが、ブラックヘッドの会館。もともとは14世紀に建造されましたが、1941年のドイツ軍の空襲により破壊されたため、現在見られる姿は1999年に再建されたものです。

鮮やかなオレンジ色と、精緻な彫金細工や彫刻に彩られたユニークな外観は、一度見ると忘れられない鮮烈な印象を残します。

こういった建築の多様性が、リガが「建築天国」たるゆえん。

しかも、リガでは新市街にも数々の「お宝建築」が並んでいます。それが、奇想天外なユーゲントシュティール建築の数々。フランス語で「アールヌーヴォー」といえば、ピンとくる方も多いのではないでしょうか。

ユーゲントシュティールの台頭とリガの建築ブームがちょうど重なったことから、リガ中心部の建造物のおよそ4割がユーゲントシュティール様式で建てられているといわれています。

なかでも、新市街のアルベルタ通りには、ユーゲントシュティール建築の傑作の宝庫。

ベルギーのブリュッセルなど、アールヌーヴォー建築で有名な都市はほかにもありますが、リガのユーゲントシュティール建築の特徴は、デフォルメされた人面や動植物の彫刻が多用されていること。

「建築はよくわからない」「ユーゲントシュティールやアールヌーヴォー」といった用語になんとなく苦手意識を感じる」という人にも、リガのユーゲントシュティール建築の独創性と面白さは説明不要。

叫んでいる人面や古代エジプト風の人面など、「遊び心」という表現では足りないくらい、これまでに見たことがないようなユニークな建物が「これでもか」というほどに並んでいるのです。

旧市街と新市街のそれぞれで、別世界に迷い込んでしまったかのような特別な風景の数々に出会えるリガ。こんなに美しく独創的な街並みがあって、しかも治安も良くて雰囲気も最高!とくれば、行かない理由はない、ですよね。

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