【世界遺産】ハンブルクの倉庫街にあるスパイス博物館で、かつて取引されていた香辛料の歴史に触れる

ドイツを代表する港町であるハンブルク。エルベ川とアルスター湖に挟まれた中心部は常に活気にあふれ、オシャレなショップやカフェも多く散策が楽しいです。

「ミニチュアワンダーランド」やコンサートホール「エルプフィルハーモニー」をはじめとする見どころも多いハンブルクですが、今回紹介するのはスパイスにまつわる博物館。私達がふだん何気なく使っているスパイスの歴史や処理方法のほか、珍しいスパイスの展示も行われている大変興味深い博物館です。

スパイス博物館があるのは、世界遺産にも登録されている倉庫街の一角。ハンブルクの倉庫街は今日においても世界最大の倉庫集合体であり、かつては世界中から集められたスパイスがここで保管や調合されていました。

倉庫街では同じような建物が続き、博物館の入口はやや分かりにくいかもしれません。左上にある「34」番地の標識を目印にすると見つけやすいですよ。

建物に入って案内に従いながら進んでいくと、やがて倉庫の部屋を利用した博物館にたどり着きます。料金を支払うと、チケットの代わりに渡されるのはスパイスの入った袋。スパイスの博物館らしい粋な演出です。

香辛料の香りに包まれた館内では、約50種類のスパイスを展示。ジンジャーやローズマリーといったおなじみのスパイスのほか、見た事もなければどう使うのか想像できないような珍しい物も展示されています。

これらのスパイスは実際に匂いを嗅いだり味見をすることができます。気になるスパイスがあれば、ぜひ手に取ってみましょう。

このほか館内では、スパイスに関する歴史や処理に使われていた道具などを展示。私達が普段目にする缶や瓶に入ったスパイスは既に完成品であり、そこに至るまでには殻をとったり粉末状にしたりと様々な行程があるのですね。

原産地での収穫や加工のようすも写真で展示されています。こうして展示を見ていると、身近なスパイスでありながらまだまだ知らない事ばかりで驚きます。

また博物館の一角には、スパイスやレシピ本が置かれたショップも併設。珍しいスパイスや独自ブレンドした商品もあるので、記念に購入してみてはいかがでしょうか。

世界中から集められたスパイスやその歴史を展示する「スパイス博物館」。知っているようで実は知らない事が多いスパイスの、あらたな世界を開拓してみてはいかがでしょうか。

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名前 スパイス博物館(Spicy’s Gewürzmuseum)
住所 Am Sandtorkai 34, 20457 Hamburg
営業時間 10:00~17:00