ゲーテも訪れたヨーロッパ最古のビアセラー、ポーランド・ヴロツワフの「ピヴニツァ・シフィドニツカ」

ポーランド、シロンスク地方の中心都市・ヴロツワフ。

この街を訪れる人々を魅了してやまないのがカラフルな建物が周囲を取り囲む旧市街広場です。

なかでも圧倒的な存在感を放っている建物が市庁舎。

この市庁舎を有名にしているのは独特の美しい外観だけでなく、半地下にあるヨーロッパで最も古いビアセラー「ピヴニツァ・シフィドニツカ(Piwnica Świdnicka)」。

創業1273年という、740年以上もの長い歴史を誇る老舗レストランです。

かつてはこの地方の名士や貴族のほか、ゲーテやショパンといった文化人も数多く訪れました。

レストランへの入口は市庁舎の建物の脇にあります。

改まった雰囲気と隠れ家のような見た目にドキドキしながら地下に続く階段を下りましょう。

中に入るとそこはまさに中世の世界!

中世ヨーロッパの衣装を身にまとった人々が歓談している様子が目に浮かぶようで、タイムスリップしたかのような感覚を覚えます。

ぬくもり溢れる木のイスや、壁面に描かれた絵画、シャンデリアなど、その独特の内装は新鮮なものばかり。可愛らしさと重厚感が同居する独特の雰囲気に魅了されます。


歴史あるレストランだけあって、やはりメニューは伝統的なポーランド料理が中心。

ポーランドに来たら必食の料理はだいたい揃っているといえるでしょう。値段は一般的なポーランドのレストランに比べるとやや高いですが、それでもポーランドは物価が安いので、日本と比べると手頃に感じられます。

注文したのは「ジュレック」と呼ばれる典型的なポーランドのスープ。ここではパンの器に入って出てきました。

可愛らしいパンの器に旅行気分が盛り上がります。

ジュレックとは発酵ライ麦を使ったスープで、やや酸味があるのが特徴。カットしたソーセージやゆで卵、じゃがいも、あるいはきのこなどが入っている代表的なポーランド料理のひとつです。

初めてこれを食べると、その独特の酸味のきいた味に驚くかもしれません。アジア料理にはない味付けで、一度食べると強く印象に残るはずです。

スープ自体にとろみがあるうえに具だくさん。しかも器のパンも食べられるとあって、スープとはいえど小食の女性ならこれだけでお腹いっぱいになってしまうくらいのボリュームです。

他にもポーランド風餃子「ピエロギ」や肉料理などポーランドを代表する料理が揃うほか、デザートも味わえます。

740年もの時を経てもあり続けるこの空間で、いったいどれだけの人が楽しい時間を過ごしてきたのでしょうか。それを思うと今自分がここにいることに感動すら覚えるはずです。

ポーランドを訪れた際には、ぜひ「ピヴニツァ・シフィドニツカ」で中世ヨーロッパのレストランそのままの雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか。

お店: ピヴニツァ・シフィドニツカ(Piwnica Świdnicka)
住所: Rynek Ratusz 1, 50-107 Wroclaw
営業時間: 12:00~深夜
公式サイト: http://strona.piwnicaswidnicka.com (ポーランド語・ドイツ語)

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