リスボン観光の味方、「リスボアカード」は賢く使えば超お得!

近年日本でも旅行先として注目が高まっているポルトガルの首都リスボン。リスボンを訪れるならぜひ利用を検討したい、リスボン観光の強い味方があります。

それが「リスボアカード」。リスボンとその近郊のおもな観光地が入場無料または割引になるほか、リスボン市内交通およびポルトガル鉄道のシントラ線とカスカイス線が乗り放題になるお得なカードです。

リスボアカードには3種類あり、それぞれ24時間(18.5ユーロ)、48時間(31.5ユーロ)、72時間(39ユーロ)です。時間が長いほど一日あたりの単価は下がりますが、筆者のおすすめは24時間券。

リスボアカードを利用する日に、リスボアカードで無料になる施設を重点的に周り、リスボアカードを利用しない日には街歩きを楽しんだり、リスボアカード対象外、あるいは対象であっても割引率の低い施設を訪れるのが最もお得だからです。

リスボアカード利用日に絶対に訪れるべきなのが、ベレン地区。リスボアカードはベレン地区を中心に利用するのが一番賢い使い方です。

リスボアカードの無料対象施設には世界遺産のジェロニモス修道院とベレンの塔が含まれていて、両者の共通券の値段は12ユーロ。さらに、同じベレン地区にあるアジュダ宮殿と馬車博物館の共通券は7.5ユーロ。

これら4施設の入場料だけで、19.5ユーロかかるので、これだけでも24時間券の元が取れてしまいます。もちろん移動するに別途交通費もかかりますので、リスボアカードがいかにお得かがおわかりいただけるのではないでしょうか。

筆者は24時間で、ジェロニモス修道院とベレンの塔、アジュダ宮殿と馬車博物館、国立古美術館、サンタ・ジュスタのエレベーター、勝利のアーチ展望台の7施設を周ることができました。交通費も含めて考えると40ユーロ近い費用が18.5ユーロで済んだことになります。これはお得ですね。

リスボアカードの嬉しいところは、「一日」という単位ではなく、「24時間」という時間単位であること。つまり、12月1日の午後8時に利用を開始したら、12月2日の午後8時まで利用することができます。

そのため、リスボアカードを使ってサンタ・ジュスタのエレベーターで夜景を楽しんだ後、さらに翌日の夜までたっぷり使うことができるのです。

リスボアカードは、リスボン空港やコメルシオ広場、サンタ・アポローニャ駅などにある観光案内所のほか、観光客向けの各種チケットを取り扱っているキオスクなどで購入することができます。リスボアカードの有効期限は、あくまでも利用を開始(機械にタッチ)したときからカウントされるので、リスボアカードを利用するなら見かけたときに早めに買っておくといいでしょう。

リスボアカードを購入すると、無料・割引対象施設のガイドブックがもらえます。

リスボアカードを利用するうえで、ひとつ注意点があります。それは、リスボアカードは、それ自体が観光施設の入場券になるわけではないということです。地下鉄や路面電車などの交通機関を利用する場合は、通常の切符と同じように改札にタッチすれば利用できますが、観光施設では、チケット売り場でリスボアカードを提示して、入場券を受け取る必要があります。

観光施設で入場待ちの列ができている場合は、すでにチケットを持っている人用の列に並ばないようご注意ください。

優先入場ができないとはいえ、上手に使えば大幅に出費が抑えられるリスボアカード。短期間でアクティブにリスボンを観光したいなら、利用しない手はありませんね。

リスボアカード公式サイト
http://www.lisboacard.org

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