【世界の博物館】ポルトガル・リスボンの馬車博物館でヨーロッパの上流階級の交通手段「装飾馬車」に出会う


人々の心を魅了してやまない美しい景色と伝統のある歴史的建築物に囲まれたヨーロッパ最西端の哀愁と情熱の国ポルトガル。

その最大の都市である首都リスボンの海側には知的好奇心を刺激する名所が詰まった「ベレン地区」があります。

ベレン地区には、かつての大航海時代にポルトガル繁栄へ大いに貢献した冒険家ヴァスコ・ダ・ガマの棺が安置されているユネスコ世界文化遺産の「ジェロニモス修道院」や、テージョ川の船の出入りを監視する砦として歴史的文化遺産となっている「ベレンの塔」、そしてポルトガルの伝統的お菓子エッグタルトの老舗「Casa Pasteis De Belem」などなど、旅行者にとって楽しめる場所がたくさんあります。

そんな楽しめる場所がたくさんあるベレン地区の中から、今回は「国立馬車博物館(Museu Nacional dos Coches)」をご紹介します。


こちらの博物館、ポルトガル最後の王妃であるポルトガル王カルロス1世の妻アメリア夫人の提案でつくられました。

以前は古い乗馬学校の跡地で展示されていましたが、近年新設されたばかりのこの会場に移されてからはリスボン中心部から出ている直通電車のホーム「ベレン駅」の高架を渡ってすぐの立地のため、アクセスが非常によくなりました。

「馬車の博物館」というのは世界的にも珍しく、自動車が登場するまでの間、上流階級の人々に使用されていた乗り物です。

数々のVIPを魅了してきた馬車がずらりと展示されたこの場所は、高貴な香りすら感じる事ができます。

中でも目を引くのが1716年にポルトガルからローマ法王クレメンス11世のもとへ送られ使節団が使用していたという馬車の数々です。

どれも世界の大陸や富等を表している金で装飾された女神が正面・背面共に施されたりと豪華な仕上がりになっています。

使節団に任命された貴族達が寛げるように広々と作られた座席の凝った装飾も素晴らしいです。

車輪の背丈は人の肩ほどまであり迫力があります。

また様々な用途で使われていた個性的な馬車の展示も大変興味深く、当時の生活への想像を掻き立てられます。

狩りや、漁に行く際に使われてたという馬車からは、馬車のランプが夜道を照らし狩猟へ向かう貴族の人々の雰囲気も感じる事ができます。



他にも大人の馬車を真似て作られた子供用の馬車もあります。

馬の代わりに羊が引いていたというこの馬車は王室の子供達が公園などに遊びに行く際に利用されていたようです。

他にも個性的な馬車の数々、一度にこれだけの馬車を見る機会は中々無いでしょう。

人力で運ぶ駕籠(かご)の展示もあります。

展示されている馬車が活躍していた当時の様子を垣間見れる絵画等も展示されています。

併設されている修復作業の場や保存庫もかいま見ることができます。

さらに博物館の1階にあるバーでは、ポルトワインの染み込んだパフェを堪能することができます。

馬車博物館で数百年前のヨーロッパの貴族の生活を垣間見た後は、伝統的なポルトガルらしいスイーツを堪能してみる、リスボンの魅力たっぷりのベレン地区で優雅な休日を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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名前 国立馬車博物館 (Museu Nacional dos Coches)
場所 Praça Afonso de Albuquerque 1300-044 Lisboa
電話 +351 21 361 08 50
入場料 6€ / 乗馬クラブ会員:4€
営業時間 10時~18時 / 月曜定休
ホームページ http://www.museudoscoches.pt