ニューヨークに行ったら昔ながらのドーナツを堪能しよう!アメリカ・ニューヨークの老舗ドーナツ店「ザ・ドーナツ・パブ(The Donut Pub)」

今や世界的に愛される定番のお菓子ドーナツは、17世紀にオランダで生まれ、その後オランダ系移民によってアメリカにもたらされたスイーツ。

栄養価の高いドーナツが世界的に普及した理由は、二度の世界大戦時にアメリカの赤十字やYMCA、The Salvation Army(救世軍)などといったアメリカの慈善団体が、ヨーロッパでの兵士慰問業務活動の中でドーナツを無料配布したため、という理由もあるそうです。

現在でも米軍では、軍事行動中に各兵員に配給される正式な糧食としてドーナツが採用され続けているそうです。

美味しいだけではない、まさに心も体も嬉しいスイーツ、それがドーナツなのです。

昨今は油で揚げない焼きドーナツや半生ドーナツやクロワッサン生地を使ったクロナッツといったような新しいドーナツの形態も生まれるほど。

今回は、新しく進化を続けるドーナツではなく、ひたすらにニューヨークでオールドスタイルを貫くお店「ザ・ドーナツ・パブ(The Donut Pub)」をご紹介しましょう。

こちらのお店、マンハッタン区チェルシーの南端にあたる14丁目7番街に鎮座しています。

入れ替わりが激しいニューヨークの街中で、1964年にオープンされてから今に至るまで変わらず営業し続けており、約50年もの間かわらぬ美味しいドーナツを提供しつづけています。

タイル張りの壁に格子柄の床、大理石製の店内を一周しているカウンター、それらすべてがまさに古き良きアメリカンダイナーそのものです。

店内に入るとすぐ横にドーナツを購入できるレジがあり、注文を受けた店員さんがその奥に並んでいる棚からドーナツを選んでバーカウンターの上に出してくれます。

ここのドーナツはすべてお店の奥にある工房で作られているため、つねに出来立てのドーナツを味わう事が出来ます。

お店の商品の中で1番人気と言われるのが「ハニーディップドーナツ」。

素朴な味わいの生地にとびきり甘いグレーズがかかっており、やみつきになりそうな美味しさです。

お値段は1つにつき1ドル10セントと、物価の高いニューヨークの中でコストパフォーマンスがとてもいい事でも知られているため、多くの人々がひっきりなしにこちらのお店に訪れています。

また、ドーナツだけではなくて、クロワッサンやサンドイッチ、ベーグルなどの軽食も安値で提供されているため、甘いものだけではない、という部分も人気の理由の1つかもしれません。


1人で来店するお客さんが多く、皆一様にカウンターに座りコーヒーを片手にドーナツを頬張り、ほんの数分で退店してゆく中、お店のBGMには90年代のヒットソングが流れる、まさにニューヨークの街で暮らす風景そのものがこのお店の中にはあります。

一晩中地下鉄が動き続ける眠らない街ニューヨークの片隅で、ひっそりと24時間営業しているこちらのドーナツパブ。

古き良きアメリカの雰囲気に浸りながら、ニューヨーカーに混ざり、時代に流されないドーナツを味わってみてははいかがでしょうか?

きっとそんな暮らすように旅する旅行は、あなたの心の奥底の原風景の1ページになるに違いありません。

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名前 The Doughnut Pub(ザ・ドーナツ・パブ)
住所 203 W 14th St, New York, NY 10011 アメリカ合衆国
電話 +1 212-929-0126
営業時間 24時間営業(休日なし)
ホームページ http://www.donutpub.com