意外な景色が望めるロンドンの穴場的ショッピングモール「ワン・ニュー・チェンジ(One New Change)」

ロンドン中心部のランドマークといえばビッグ・ベンと国会議事堂、ロンドン・アイ、タワー・ブリッジ、そして何といっても荘厳な佇まいと迫力の高さを誇る「セント・ポール大聖堂(St Paul’s Cathedral)」でしょう。
チャールズ皇太子と故ダイアナ妃の結婚式や、ウィンストン・チャーチルならびにマーガレット・サッチャー元英首相の葬儀が挙行された、国家的儀式などを担う大変重要な大聖堂です。

96メートルのビック・ベンを凌ぐ高さの111メートルの大ドームは、他の大都市に比べ高層ビルの少ないロンドン市内の至る場所からその姿を垣間見ることができるほどですが、
今回ご紹介したいのはそのセント・ポール大聖堂、ではなく、大聖堂の向かいに2010年にオープンしたショッピングモール「ワン・ニュー・チェンジ(One New Change)」です。

1950年代に建てられ2007年に取り壊された英国銀行ビルの跡地に、ガラスを多用したデザインを得意とするフランス人建築家、ジャン・ヌーヴェルの設計によって建てられたこの複合施設には、オフィス、ファッション、スーパー、レストラン、フィットネスジム、美容関連の店舗などが入居しています。

ファッションは惜しまれながらも日本から撤退してしまった「トップショップ(TOPSHOP)」をはじめとし、「ネクスト(NEXT)」、「H&M」、「コス(COS)」、「オールセインツ(AllSaints)」、キャサリン妃も愛用する「レイス(Reiss)」などのハイストリート系ショップが軒を連ね、手頃なお土産も買えるスーパーのM&S、レストランは人気のチェーン店が多く出店しています。

「ニュー・チェンジ通り1番地」にあることから名づけられたこのショッピングモールの利点は、金融街に近く、セント・ポール大聖堂を訪れる観光客以外はビジネスパーソンが多いエリアなので、ランチ時には近隣の金融機関などで働く人々で賑わうものの、ショップは比較的空いており、いつ訪れてもゆっくりと買い物が楽しめるということ。

また、建築規制の厳しいロンドンにおいて、歴史的建造物に隣接していることから、より厳しい規制のもと設計されたこのビルは、計画当初、あまりにも近代的な外観について、なんとチャールズ皇太子からクレームが入るなど、その是非について論争が巻き起こりました。
その結果、近代的なデザインを保ちながらも、使用したガラスの反射を抑え、高さを以前建っていた英国銀行ビルよりも低い34メートルとするなど、大聖堂を取り巻く環境に最大限に配慮したことで、論争や批判をかわすことに成功しました。

この場所のあらゆる角度から見える大聖堂、またはガラスに映る大聖堂の見え方が計算しつくされていることに、訪れた人はすぐに気付くことができるでしょう。

そして特筆すべきは屋上のルーフトップ・テラスです。実はロンドンの穴場的存在で、ショッピングよりも屋上目的でここを訪れる人も。
ショッピングで荷物が増える前に屋上へ行くも良し、ショッピングを終えてから一休みがてら屋上へいくも良し。建物中央にあるエレベーターで屋上に上がりましょう。

ガラス張りのエレベーターの中からも大聖堂の姿を見ることができます。

屋上に到着すると、大聖堂のドームが目の前に!
足元から見上げる大聖堂とは違った角度で迫力のドームを拝むことができます。

もちろん訪れた人々は一様にセルフィーで記念撮影。

ヨーロッパ一の高さを誇るビル「ザ・シャード(The Shard)」やロンドン・アイも望むことができます。

雨や曇りのすっきりしない空模様もロンドンらしいといえますが、晴れた空や、燃えるような夕焼け時に訪れることができれば、よりドラマティックな大聖堂の姿を望むことができそうですね。

また、こちらでは、夏になると大聖堂をバックにした巨大スクリーンとクッションやビーチ・チェアが設置され、映画鑑賞できるルーフトップ・シネマや、テニスのウィンブルドン大会などの大きなスポーツ大会を観戦できるパブリック・ビューイングなどのイベントが開催されます。
大聖堂をバックにしてルーフトップで映画鑑賞とは何ともロマンティックですね。スポーツ観戦は開放的な雰囲気の中、盛り上がること間違いなしです。

深夜まで営業している屋上のマンハッタン・スタイルレストラン&カクテル・バー「マディソン(MADISON)」で、ロンドンの景色を眺めながら食事やドリンクを楽しめば、きっと忘れられない思い出になることでしょう。

観光でセント・ポール大聖堂を訪れたなら、大聖堂から道路をはさんだ向かいにあるショッピングモール、ワン・ニュー・チェンジも是非お忘れなく。

Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア

住所:1 New Change, London, EC4M 9AF
開館時間:月~水、10時~18時
木・金、10時~20時
土、10時~18時
日、12時~18時
※店舗により営業時間が異なる場合あり。屋上バーは日曜を除き深夜まで営業。
https://onenewchange.com/