【昭和ノスタルジー】日本で最も古い地下街に鎮座するやきそば屋「福ちゃん」の牛すじやきそば
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日本だけでなく世界的に有名な観光スポットである浅草。そんな浅草には余り知られてない日本一のものがある、それは日本で一番古い地下街「浅草地下街」。
いまから88年前の1927年(昭和2年)、浅草・上野間で営業を開始した日本で最初の地下鉄、それが地下鉄銀座線。
当時は「東洋唯一の地下鉄道」というキャッチコピーが使われ、アジア・オセアニア地域では初めての地下鉄路線として関東大震災の復興の旗印の1つでもあった。
その地下鉄開業から4年後の1931年(昭和6年12月)、日本で1番最初の地下街が上野に誕生することになる、それが「上野地下鉄ストア」だ。さらにその後、第二次世界大戦を経て、1952年(昭和27年)、銀座線沿線に日本で2番目の地下街が銀座に誕生することになる。それが銀座の「三原橋地下街」であった。
実は今回ご紹介するお店がある「浅草地下街」は日本で3番目、1955年(昭和30年)に完成した地下街である。
現在では、「上野地下鉄ストア」ならびに「三原橋地下街」は無くなってしまったため、現在現存する最古の地下街は「浅草地下街」となっているのだ。
そんな昭和の香りが色濃くのこる浅草地下街に、とっておきの焼きそば屋がある。それが今回ご紹介する「福ちゃん」。
・懐かしいアルマイトの皿
かつては多くの喫茶店でも採用され、給食の配膳用にも利用されていたアルマイト製のお皿。昨今アルマイトのお皿で提供されるお店は少なくなってきているが、こちらのお店は昔ながらの食器を使っている。
・創業から50年、老舗の味わい
「福ちゃん」の創業は1965年(昭和40年)。1964年東京オリンピックの翌年であったこの年、日本ではいざなぎ景気による3C時代(車、カラーテレビ、クーラー)が到来し、日本航空がジャルパックを販売、高度経済成長を謳歌している状況だった。いまから50年ほどまえ、そんな時代に「福ちゃん」の焼きそばは誕生したのだ。
・絶品の牛すじ焼きそば
ただ単に雰囲気だけではない、こちらの焼きそばにはしっかりとした老舗の味わいを感じることができる。たっぷりの牛すじと中太の麺をしっかりと炒める事で、牛すじのコクやウマミがたっぷりと中太の麺に絡み付いている。またしっかりとコシのある麺は牛すじのコクやウマミ、そして濃い目のソースに負けない味わいを紡ぎだしている。
・おつまみメニューも外せない
こちらのお店、焼きそばだけではなく、お酒も楽しむ事が出来る。もちろんお酒のアテも充実している。例えばタンの味噌漬け。豚のタンを味噌に漬けた逸品は、しっとりとした仕上がり。噛めば噛むほどジワジワっと染み出してくるタンのウマミは、妖艶ともいえるほどつややかな味わいだ。そのためビールやサワー、ホッピーなどと合わせると最高の相性となる。
いかがだろうか?日本で最も古い地下街に鎮座する焼きそば屋で、昭和の香りとともに焼きそばを味わってみてはいかがだろうか?
そこにはかつての日本の原風景があるに違いない。またそんな原風景の中で味わうアルマイト製の皿で供される焼きそばは、現代の私たちに忘れかけた何かも、味あわせてくれるにちがいないのだ。
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お店 福ちゃん
住所 東京都台東区浅草1-1-12 浅草地下街
営業時間 [火~金]11:30 – 21:00
[土・日]11:00 – 20:00
定休日 月曜日