ドイツ・フランクフルトの歴史を肌で感じる観光スポット3選

日本からの直行便が就航しているドイツの都市フランクフルト。

フランクフルトはドイツのヘッセン州最大の都市で、ドイツの金融・商業における主要な都市でもあります。

ドイツに来たらまずフランクフルトに降り立つという方も多いのではないでしょうか。

フランクフルトの見どころは旧市街に集まっているため、旧市街地を中心に観光をするのがオススメです。

今回はそんなフランクフルトの旧市街の中でも、フランクフルトの街の歴史と繋がりのふかい観光スポットをご紹介します。

・旧市街地の中心、レーマー広場(Römerberg)
旧市街の中心に位置しているレーマー広場。

数々の歴史的な建物や飲食店、カフェが広場を囲んでおり、フランクフルトで最もドイツらしさが感じられる場所です。冬にクリスマスマーケットが開かれるのもこの広場です。

そして広場の中でもひときわ目立つ存在が、旧市庁舎レーマー(Römer)。

ここは現在も実際に使われていて、結婚式なども行われています。

2階にある「皇帝の間(Kaisersaal)」では、かつて皇帝戴冠式の後の祝賀会が催されていました。

壁には一面、歴代ローマ帝国皇帝の肖像画が並んでおり、それぞれ服装や背景によってその皇帝がどんな人であったかを表しているのです。

かつての皇帝の中で、誰がイケメンなのか?なんて、そんな昔の皇帝たちの中から自分好みの皇帝を見つけてみるのも楽しいですよ。

戴冠式後の皇帝が、大聖堂から旧市庁舎レーマーまで行進する様子を描いた画も展示されています。

そして旧市庁舎レーマーの向かいには、ドイツの伝統的な建築技法により15~16世紀に建設された6棟の木組みの建物があります。

実は旧市庁舎レーマーも木組みの建物も、第二次世界大戦中の爆撃により破壊され、その後また再建されたものです。

観光客も多くいつも賑やかなレーマー広場。運が良ければ、結婚式を終えたばかりの幸せなカップルにも出会って幸せのお裾分けも頂けるかもしれません。

・街のシンボル「バルトロメウス大聖堂(Kaiserdom St. Bartholomäus)」

高さ95メートルの塔が目を引くこの大聖堂は、フランクフルト大聖堂とも呼ばれています。

13世紀に建てられた後、14世紀にゴシック様式の大聖堂へと改築された建物は、火事での消失や第二次世界大戦での爆撃被害など経て、1950年に現在の姿として再建されました。

かつて神聖ローマ帝国皇帝を選定するための選挙や戴冠式が執り行われた大聖堂は、帝国の歴史において重要な役割を果たし、国家統一のシンボルとして機能していました。

大聖堂はフランクフルトの歴史と密接にかかわり、様々な歴史的出来事を目撃した来たのです。

・文豪ゲーテの生家「ゲーテハウス」
またゲーテが生まれたのもフランクフルト。

旧市街にはゲーテの生家があり、家の中を見学することが出来ます。

ゲーテは1749年に裕福な家庭に生まれ、青年期までここで過ごしました。その後ライプチヒ、シュトラスブルクの大学で法律を学んだ彼は、次第に文学への道を歩み出してゆくのです。

小説「若きヴェルテルの悩み」や詩劇「ファウスト」などの文豪として有名なゲーテですが、法律、政治、自然科学に長けた博識な人物でもありました。

こんな偉大な人物を生んだ街に住んでいるなんて、市民にとってはとても名誉な事ですね。街の中心にあるゲーテ広場には彼の像がたち、通りゆく人々を見守っています。

また、フランクフルト大学の正式名称にもヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ大学フランクフルト・アム・マインと彼の名前が入っていますよ。

高層ビルが立ち並び、近代的なイメージのあるフランクフルト。

しかしそこには様々な歴史があり、今に語り継がれています。フランクフルトを訪れたのであれば、ぜひそれらを肌で感じてみてはいかがでしょうか。

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