これぞドイツのヴェルサイユ!豪華絢爛なルートヴィヒスブルク宮殿を見に行こう!

ドイツ南西部の都市シュトゥットガルトから電車で20分ほどの小さな街、ルートヴィヒスブルク。

この落ち着いた小さな街にはヴェルサイユ宮殿にも劣らない、美しい宮殿があります。それが、18世紀に建てられたルートヴィヒスブルク宮殿です。

この宮殿は、ヴェルサイユ宮殿に憧れたエーベルハルト・ルートヴィヒ公爵の願いによって建てられました。彼は自身の離宮の増改築を繰り返し、その結果として簡素な建物だった彼の離宮はドイツ最大のバロック宮殿として生まれ変わったのです。その豪華な姿から、今でも「シュヴァーベンのヴェルサイユ」と呼ばれています。正確にはバロック式に加えてロココ、ネオゴシックといった3つの様式が混ざり合い、その調和がこの宮殿の美しい姿を作り出しているのです。

因みにシュヴァーベン地方とは、バーデン・ヴュルテンブルク州の中・南東部とそれに接するバイエルン州の一部地域を指す言葉です。

ルートヴィヒスブルク宮殿は18の建物と452の部屋から成る大規模な宮殿で、当時は夏の離宮として使われました。宮廷劇場や教会、礼拝堂なども建設され、それらはこの街で毎年開催されるルートヴィヒスブルク音楽祭の会場としても使用されます。

宮殿の中に足を踏み入れれば、そこにはまるでヴェルサイユ宮殿に居るかと錯覚してしまうほどの、豪華で優雅な空間が広がっています。いくつもある部屋からは、当時の貴族の生活を伺い知ることが出来ます。

最盛期にはこの宮殿に1200人の貴族が居住し、彼らの世話をする使用人が2300人もここで働いていたというのだから驚きです。

美しい庭園では、秋になるとかぼちゃ祭りも開催されます。かぼちゃを使用したオブジェや彫刻の展示、大きさを競う選手権などが行われ、特に週末は多くの人で賑わいます。かぼちゃを使った様々な料理も楽しめるので、かぼちゃ好きの人にはお勧めです。

また宮廷窯として貴族に愛されながら発達していったルートヴィヒス磁器の工房も敷地内にあり、マイセンと肩を並べるほどの素晴らしい磁器がここから送り出されています。併設のショップもあるので、旅の記念にお土産を購入するのも良いでしょう。

ルートヴィヒスブルク宮殿では、なんと結婚式を挙げる事も可能です。宮殿内のチャペルで挙式を挙げた後にドレス姿で宮殿内を歩けば、まさにお姫様になった様な気分を味わえそうですね。

ヴェルサイユへの憧れが力の源となり、ドイツ最大の宮殿を作り上げたルートヴィヒ。ヴェルサイユを真似て作り上げた彼の誇りともいうべき宮殿を、一度あなたの目で確かめてみてはいかがでしょうか?

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