哀愁漂う世界遺産の街、ポルトで絶対行くべき観光スポット7選

「哀愁の国」ポルトガルを訪れるなら、必ず訪れたいのが世界遺産の街ポルト。オレンジ屋根の歴史的建造物が立ち並ぶポルトの街並みは、ノスタルジックな味わいに満ちています。

そんなポルトには徒歩で回れる範囲にたくさんの見どころがあります。ポルトで必ず訪れたい観光スポット7つをご紹介しましょう。

・クレリゴス教会の塔

世界遺産の街ポルトを一望する絶好のビュースポットが、クレリゴス教会に併設された高さ76メートルの塔。225段の階段をのぼると、ドウロ川に面してオレンジ屋根の建物が連なるポルトのパノラマが広がります。

オレンジ屋根の建物のあいだから重厚な教会の塔が顔をのぞかせるポルト旧市街の街並みは、どこか懐かしい、心を揺さぶる風景です。

・カテドラル

ポルトの旧市街を見下ろす丘の上に建つカテドラル。もともとは12世紀に建てられた要塞だったというだけあって、重厚な外観が印象的な大聖堂です。当初はロマネスク様式で建てられましたが、ゴシック様式やバロック様式での増改築が行われ、今の姿となりました。

外から見ると無骨な印象ながら、内部は荘厳さと繊細さが同居する美しい空間。カテドラル前のテラスからの旧市街の眺めも必見です。

・サン・ベント駅

駅にもかかわらず、鉄道を利用しない観光客までもが立ち寄る人気スポットとなっているのがサン・ベント駅。その理由は、およそ2万枚ものアズレージョで彩られた美しい駅構内。

アメリカの旅行雑誌「Travel & Leisure」によって世界で最も美しい駅のひとつに選ばれたこともあり、壁一面に青タイルで表現された壮大な歴史絵巻は圧巻です。

・ボルサ宮

「ボルサ」とは、ポルトガル語で「証券取引」の意味。1834年にポルト商業組合の建物として建てられ、近年まで実際に証券取引所として利用されていました。

内部はガイドツアーで見学でき、かつて裁判が行われていた「法廷の間」や、現在もレセプションが開かれる「黄金の間」などを回ります。一番の見どころが、スペインのアルハンブラ宮殿を真似て造られたという「アラブの間」。

色とりどりのアラベルク模様のタイルが彩る空間は豪華絢爛で、当時のポルトの繁栄ぶりがうかがえます。

・サン・フランシスコ教会

14世紀に建設された教会で、17世紀にゴシック様式からバロック様式に改装されました。教会内部にある、金泥細工と呼ばれるバロック装飾が施された祭壇の数々が見事。

内部の写真撮影は禁止なのでここではお見せできませんが、装飾の精緻さと豪華さには感嘆の声を漏らさずにはいられません。なかでも、「ジェッセの樹」と呼ばれるキリストの系図を表した彫刻は、すさまじいほどの壮麗さです。

・レロ・エ・イルマオン

イギリスの新聞ガーディアン紙が選ぶ「世界の美しい書店ベスト10」の第3位に輝いた書店。彫刻やステンドグラスで華麗に彩られた店内はクラシカルなムードたっぷりです。

とりわけ、優雅な曲線を描くドラマティックな階段は、その美しさから「天国への階段」と称えられたほど。

まるで美術館のような建物ですが、ポルト市民が誇る現役の書店なのです。

・カイス・ダ・リベイラ

ポルトの旧市街のアイコン的存在ともいえるのが、「カイス・ダ・リベイラ」と呼ばれるドウロ川に沿ってレストランやショップが並ぶ賑やかな地区。店舗はアズレージョ(ポルトガル伝統の装飾タイル)で彩られた古い建物を利用していて、ノスタルジックな雰囲気が漂います。

間口の狭い建物が身を寄せ合うようにひしめく光景はポルトならでは。ユニークでカラフルな建物が連なる街並みや、ドウロ川に浮かぶ帆船を眺めながら歩くだけで心躍るはずです。

ポルトの下町的な活気を感じながらのランチやティータイム、あるいはロマンティックな夜景を見ながらのディナーなど、時間帯によって異なる楽しみが待っています。

その独特の魅力で訪れる人の心を掴んで離さない世界遺産の街、ポルト。これらの見どころを訪れれば、あなたもきっと「ポルト・マジック」にかかってしまうはずです。

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