東南アジア最長の川「メコン川」の水上マーケットに行ってみた
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ベトナム南部、ホーチミンから車で3時間ほどの南へ行くと、東南アジア最大の川・メコン川とその支流に囲まれた三角州の地域・メコンデルタにたどり着きます。
メコン川は中国・チベット高原に源流を持ち、メコンデルタを経て南シナ海に抜けるまでに、6カ国を流れる大河で、古くから国や文明をまたいだ交易に利用されてきました。
今でもメコンデルタ地域は、水上の物流・交易の場として栄えていて、ベトナムの中でも重要な地方の一つです。
そんなメコンデルタで、観光目的だけでなく、今も重要な物流・流通の要として機能している水上マーケットに行ってみました。
メコンデルタ地域でも最大の街、カントーでは毎朝、大規模な水上マーケットが開かれています。
果物、野菜などを大量に積み込んだ卸売船が川に溢れます。主に客は仲卸業者だそうで、このマーケットで仕入れたものを、別の地域の小規模な水上マーケットや他の市場に行ってさらに販売するそう。
この辺りの地域では、陸上の交通より、水上の交通網が発達していて輸送コストもに水上の方が安いんだとか。
またそんな卸売業者や、観光客に食べ物を売る船などもでて、川で渋滞ができてしまうほど賑わいます。
船着場のすぐそばには陸上のマーケットもあり、新鮮な野菜や魚なども売られています。こちらには地元の人々が集まって食材を買い込んでいました。
またメコンデルタ地域は肥沃な農地に恵まれ、稲作が盛んな地域でもあり、ライスペーパーや米粉麺などの米製品の加工を行う工場なども川周辺に多くあります。
今でも手作りで米粉麺の加工を行う工場を見学させてもらいましたが、ここで作った米粉麺もメコン川の船で出荷されて行くそうです。
川を中心に文化・経済が発展しているメコンデルタ地域は、ホーチミンやハノイといった都市とは違ったベトナムの一面を知れる面白いエリアです。
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