【マレーシアの旅】バタワースから、旅情を誘うフェリーでペナン島に行ってみた
|「東洋の真珠」と称される、マレーシアの古くからのリゾート、ペナン島。ペナン島に行くには、飛行機、バス、フェリーの3つの方法があります。
そのなかで最も旅情が盛り上がるのが、対岸のバタワースからフェリーでジョージタウンへと渡る方法。
バタワースへは、首都クアラルンプールから鉄道あるいはバスで行くことができます。クアラルンプールから直接バターワースまで行ってもいいですが、日程に余裕があれば、グルメタウンとして名高く、ノスタルジックな街並みが魅力のイポーに寄り道するのがおすすめです。
ペナン島行きのフェリー乗り場は、バタワースの鉄道駅のすぐそば。表示に従って歩いて行けば、迷わずたどり着くことができます。
バタワースからジョージタウンへのフェリーは、早朝5:20から深夜0:10まで、およそ20~30分間隔で運行しています。運賃はなんと大人1名1.2リンギット(約30円)という驚きの安さ。これで往復の料金となっていて、ペナンからバターワースへと渡る際は、運賃は徴収されません。
フェリーは車両も搭載可。とはいえ、それほど大きい船ではないので、人と車が同じ空間で過ごすという、日本ではあまり考えられないおおらかなシステムになっています。
とはいえ、乗船は車が先、下船は歩行者が先と、乗下船のタイミングは分かれていますので、轢かれる心配はありません。
バタワースのフェリーターミナルを出発し、およそ15分間でペナン島のジョージタウンに到着します。
こちらはバタワース側。
ペナン島が近づいてくると、ジョージタウンのランドマークとなっている筒型の高層ビル「コムタ」をはじめとするペナン島のビル群が見えてきます。
その手前には、中国系移民の子孫たちが同姓の一族ごとにまとまって水上生活を送る「同姓一族の橋」があります。
この水上集落もジョージタウンの世界遺産地区に含まれていて、かつては取り壊しの危機に直面していた集落は、今ではユニークな観光スポットとして人気を集めています。
一方、右手のフェリーターミナル周辺には、イギリス植民地時代の面影を残す白亜のコロニアル建築が並んでいます。
ペナン島・ジョージタウンは、新旧、そしてさまざまな文化が混在する多様性に富んだ街。
バスや飛行機でペナン島入りした場合、こうしたペナン島の姿はなかなかうかがい知ることができませんが、フェリーでペナン島に渡れば、海上からの風景だけで、ペナン島の多彩な表情に触れることができるのです。
必ずしも便利とはいえませんが、ほかにはない発見がある船の旅。ペナン島に行く際は、往復どちらかはフェリーを使って、のんびりとした風情を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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